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カナダの自然に魅せられて  ~トロントへ~

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31、世界第3位のCNタワーへ


この日はトロント最終日。
ゆっくりと朝食を取り、荷造りをして部屋を空けた。
荷物はリビングに置かせてもらって、私たちはCNタワーを目指した。
今日はクイーンズ・パーク駅から地下鉄でユニオン駅まで。
トロントの地下鉄の料金はどこまで乗っても同じで、大人$2.75だ。ぴったりのコインを改札機に入れてバーを押し、中に入る。コインがピッタリないときは駅員さんからチケットを購入する。
これが最初理解できずに姉も私もモタモタしていて、美月に急がされた。

駅には料金表もなければ、券売機もない。それが不思議だった。
地下鉄の階段を下りて、美月がドンドン歩いていった時、どうして切符買わないんだろう?と思った。
そして美月はどうして値段を確かめずにお金を入れてるんだろうなんて思ったものだ。
でも、便利なようだけど、おつりも出てこない機械だからぴったりのコインを持っておくのも大変だなあ。

トロント市内には市バス・地下鉄・ストリートカーが走っているが、全部トロント市交通局が運営しているので、1時間以内の乗換えなら一つひとつ料金を払わなくてもよいシステムになっている。
トランスファーチケットを改札口で自分で取って次の乗り物に乗ればOKなのである。乗換えがバスから地下鉄。地下鉄からストリートカーでも何でもOKなのだ。
乗り換えには安いし、便利な方法だ。
日本のように、JRや各私鉄、各バスごとに料金を確かめ券売機で切符を買わなくても大丈夫なのである。
特に、日本では、バスではじめての所へ行ったとき、料金がいくらになるのか表示板を見ながらドキドキするものだ。
小銭がなくて両替をしないといけないときなどほんとにヒヤヒヤする。自分のために時間がかかってしまって迷惑をかけてはいけないと思うから。もっとのんびりできればいいのにな。

カナダではそんなことは起きない。均一料金だとそんな心配はないし、小銭がないときもバスの運転手さんに支払っておつりをもらうシステムだ。焦らなくても良い。
電車も切符がないから、出るときの検札もない。それがほんとに不思議だった。
高速道路も無料だったし、カナダの交通事情は安いし利用者にとても優しい。