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漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

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九の三  【薔】


【薔】、難しい字だ。
音読みで、(ショク)、(ショウ)、(ソウ)、(バ)。
そして、「薇」と合体して「薔薇」(ばら)となる。

低木で棘のある木が「茨荊棘(いばら)」。「い」が抜けて「ばら」、それに漢語の「薔薇」を宛てたとか。
それを音読みで(そうび)、(しょうび)と読む。

その「薔薇」の字、日本での初登場は約一、一〇〇年前の西暦九一八年。
本草和名という本で、「うまら」と読まれている。

そんな「薔薇」、一八六七年以前の薔薇は「オールドローズ」と呼ばれ、それ以降の四季咲きは「モダンローズ」と大別される。
そして最近人気があるのが、この二つのDNAを持つ「イングリッシュローズ」だとか。特徴は、なんとなく芍薬(しやくやく)のような、いや牡丹のような…やっぱり薔薇かな?

そんな薔薇、かってクレオパトラは、百均の温泉名湯の粉ではなく、一杯の薔薇の花びらを浮かせた風呂に、毎晩とっぷりと浸かっていたとか。
美人は薔薇によって育まれるものなのだろうか。
そんな期待に応え、あるはあるは薔薇冠商品。
薔薇香水はもちろん、薔薇水、薔薇茶、薔薇酒、果ては薔薇団子に薔薇饅頭までもが。
ということで、【薔】の世界、古今東西、実に賑わってるようだ。

追記:
だが、残念なことだ。ほとんどの人が【薔薇】という字が書けない。
【薔】…草に土、人人が回る。
【薇】…草の下が微か、ただその中の山下に一あり。

これで今日から威張れるぞ。【薔薇】という字書けるよと。