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キツネ目をつかまえろ

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「なるほど!そういうことでしたか」
「でも、九月からまたパリへ行きますから、それも向こうで描くことになりそうです」
「パリへ、行ってしまうんですか。去年は確か、九箇月くらい行っていたんですよね」
「ええと……そうでしたね。今度はもっと長くなりそうです。このマンションには姉に住んでもらうことにしましたから。帰って来ても住むところがないんです。姉が嫁に行ったら戻って来るかも知れませんけど……」
「そうですか。当分戻らないかも知れないんですね」
「パリに遊びに来てください。おいしい店にご案内しますよ」
「パソコンサイトはどうするんですか?」
「パリで続けます。メールしますから、マイフレ解除しないでください。僕の絵がある銀行とホテルは、関東だとこの五箇所です」
 結城から受け取ったメモに、早川は目を走らせる。
「たまにですが、仕事で行くところばかりですね。でも、夜中は銀行やってませんね。休みの日に行ってみますよ」
「下手な絵ですけど、見てやってください」
「下手なわけがないでしょう。問題は私の鑑賞眼ですね」
 結城は目を覚ました三毛猫を呼んだが、「ミル」と呼ばれた猫は早川を見るとどこかへ逃げてしまった。