小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

見えない

INDEX|49ページ/53ページ|

次のページ前のページ
 

「ま、よかったんじゃねぇの?」
 たったそれだけの言葉で、気を張っていた梓の目からとめどない涙が出てきて、子供のように、彼女は声をあげて泣いた。響く声に反応するように枯れ葉が舞う。

 さびしい光景なのに、晴れ晴れとした空が妙にうれしそうだった。




 森主が探していたのは「悲しんでくれる人」
        見たかったのは「自分のために流れる涙」
作品名:見えない 作家名:神田 諷