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喧嘩をするのは、僕が楽しいから　春待ち組

「ねぇアルフレッド君って本当にバカだよね」
「俺がバカだって！？ヒーローに向かってバカって言うなんて大罪だぞ！！」
「僕の家と君の家じゃ法律が違うんだよ。そんなことも知らない君はやっぱりバカだね」
そろそろ恒例となってきた言い争い
こうやって素直に反応する彼を見るのは楽しい
「イヴァンは本当にひどい性格だな！！」
「ありがとう、褒めてくれるなんて君らしくないじゃない」
「褒めてるんじゃない！けなしてるんだ！・・・君といると調子狂うよ」
ハァと柄に合わないため息をつく
「イヴァン、君って喧嘩が好きなのかい？アーサーみたいだぞ」
「君のお兄さんと一緒にしないでくれる？すっごくムカつくんだけど」
「俺もアイツの弟扱いされるのは好きじゃないんだぞ」
「じゃあ言ってあげる」
「え、ちょっ」
「アーサー君の弟～♪」
「やめてくれよ全く！！」
ムスッとした彼を抱きしめてあやすのもまた楽しい
今日もそっと腕を回す
すぐに猫みたいにおとなしくなる
そういうところが本当に可愛い

喧嘩をするのは、僕が楽しいから
　　　　　　　　　　　　　―――本当に楽しいのは喧嘩の後なんだけどね。