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詩集 CaF2

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『折に触れて書かれた短いテクスト』

2010/07/31 20:11

あまりにもやることが多すぎて
ぎぁくに何もやれないということは多々あることなのか
地球の変遷を読みながら
なんというか自分が塵芥と常々思う


空を見ても
蜘蛛の糸なんか垂れてこないので
僕は徒然考えながら
雲の中のエアロゾルのような気概で
1986年の記憶がまだ冷蔵庫に少しあったので
出来合いながら
其れと
そうめんを茹でてみた
日曜の午後はとても危険だというけど
僕は其れはそうだと


恋愛には随分と飽きてしまったので
ネトゲなんかしてみるけど
僕の創った真っ白の空間に
灰色のサクラを書いてみた
散りゆく存在が
最初から華やかでなければ
誰がその存在を悲しむだろう
愛する事の
唯一に僕は疲れた
君を愛する事につかれたんだょ


右の余白に
なにか
書かなくては
いや
それこそがさび


僕のラブレターは郵便物の裏とか
コップの葉の模様の処に這うようにとか
言葉に詰まると
君の髪の毛を撫でて


僕は許された事を当たり前のように為す
言葉の羅列の唯一性
僕等は其れを目指している
そうなんだろう?

何十億もの人間の中で
運命の人と出会うとすれば
もうそれは
輪廻を計算内に入れないと追いつかない
傍の君が
何万年程も僕を巡って
孤独を築いていることを考えたくない
其れは過程の話だけど
モノカキは皆
何万年程も誰かを巡る物語を考えている
誰かを愛するあまり
時に侵されない
恋文をしたためている


愛する人よ
ただ傍にいて
僕に無邪気な笑顔を咲かせていて
僕の言葉は君を巡って巡って
君の掌で詠うから
作品名:詩集 CaF2 作家名:透明な魚