小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

サイボーグさっちゃん

INDEX|8ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


さっちゃんは、お母さんがいっていたことを思い出しました。
「あぶなくなったら、大きな声を出すのよ」ということでした。
さっちゃんは大きな声で
「だれか来てくださーい。ゆうかいでーす」

男がまよっているようすで、あたりを見わたしてからドアのロックをはずしました。
さっちゃんはドアをひっぱっていたので、ドアが開いたしゅんかんに、後ろへたおれてしましました。そこへわかなちゃんが重なるようにたおれてきました。

さっちゃんが起きあがったときには、車は走りさっていました。わかなちゃんはまだ泣いています。 

ピコピコと音がして、さっちゃんのベルトのまん中が光っています。
「あ、力をつかいすぎて、電池がなくなったんだわ」

「電池をかえなくちゃ」とつぶやきながら、ランドセルをみると、さっきころんだひょうしに中のものがほ道ろにちらかっています。
「ありゃあ、たいへん」
さっちゃんは、教科書や、ペンシルケースをランドセルにもどしながら、電池をさがしました。だけど見あたりません。

ピコピコ音がなりつづけています。わかなちゃんはまだ泣いています。

ピコピコ、エーン、えーん、ピコピコ、グスン、グスン。

さっちゃんも泣きたいくらいです。電池が見つかりません。だんだん元気がなくなってきました。
どうろを見ても、ランドセルの中にも電池はありませんでした。
「走ったときに、おっことしてしまったのかしら」

ピコピコピー、ピコピコピー、ベルトからでる音がかわってきました。
「早く、とりかえなくては」
さっちゃんは、あせってきました。

作品名:サイボーグさっちゃん 作家名:伊達梁川