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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回・伍】ごー・あ・(田)うぇい

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よく晴れた空の下紺色の学校指定ジャージを着た集団と私服を着た集団とが規律よくならんでいた
「それでは小学生の皆さんは中学生のお兄さん、お姉さんのいうことをよく聞くようにしてくださいね」
ガーガーとノイズ交じりの声が響いた
「二年生と五年生は一組、三年生と四年生は二組、そして一年生と六年生は三組が担当します。それぞれの委員長と副委員長は小学生を誘導してください」
その声と共に紺色の学校指定ジャージ集団から計九人の生徒が私服軍団の元に小走りで向かう
「…南~中島~ウチの康平頼むな」
浜本が丁度近くにいた南と中島に言う
「お~バッチリ可愛がってやっからなッ」
南がまかせろ!とばかりの笑みを浜本に向けた
「その点京助は悠と一緒なんだな」
中島が頭にタオルを巻いていた京助に言った
「みたいだな~…まぁ…どうなるってわけでもねぇし」
頭の後ろでしっかりタオルを縛った京助がジャージの袖を捲り上げる

「京助~!!」
やたら元気のいい悠助の声が聞こえ京助含め周りの皆が声の方を振り向くと悠助が大きく手を振っていた
「お~コッチコッチ」
坂田が大きく手を振り替えして悠助を呼んだ
「よかったねー悠助~京助と一緒で」
指定ジャージを膝下で切ったいわゆるハーフパンツをはいた阿部が本間とミヨコと共に悠助の後ろからついてきた
「うんっ!」
満面の笑みで悠助が言う
「本ッ当悠はおにいちゃんッ子だよなぁ…可愛い可愛い」
浜本がグリグリと悠助の頭を撫でた
「悠助から離れろッ!!」
その次の瞬間聞こえたこの場にはいては駄目であろう人物の声
「慧喜!?;」
阿部がその人物の名前を呼んだ
「おま…っ!!;」
京助が驚いた顔で慧喜を指さす
「悠助に触るな!」
慧喜は浜本を睨みながら大股で近づくと悠助を取り上げた
「慧喜? なんでここにいるの?」
痛いくらいの抱きしめにも慣れたのか悠助が慧喜を見上げた
「アンタは確か…ラムちゃんと一緒にいた…ってことはッ!!」
浜本がウキウキ加減で辺りを何か探し始める
「あっれ~慧喜ッちゃん?」
いがぐり頭の少年を連れた南が慧喜を見つけ軽く手を振った
「こうちゃ~ん!!」
「お! 悠助!!」
悠助がそのいがぐり頭の少年に向けて【こうちゃん】と名前を呼びながら手を振るとこうちゃんも悠助に向けて手を振った
「ウチの馬鹿アニキよろしくなー!!」
こうちゃんが大声で言うと浜本がこうちゃんに無言で近づき一発

バコッ

「…って-----------------ッ!!; 何すんだこの馬鹿兄!!」
こうちゃんが頭を押さえて浜本に向って怒鳴る
「やかましい!」
浜本がソレに怒鳴り返す
「同じ兄弟なのにお前んトコとエッライ違いだなぁ;」
坂田が京助と悠助を見ながら言った
「…でもアタシ反抗的な悠助って想像できないわ」
阿部が悠助をチラッと見て言う
「何~?」
悠助が笑顔のまま首をかしげると阿部も悠助に笑顔を返した