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ダメイジェン
ダメイジェン
novelistID. 26352
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リレー小説 『暗黒と日記』・第一話

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『夏休み』といえば、肝試し。
 満場一致だった。
「じゃあ俺は蝋燭持ってくる」
「ボクはルートの確認でもしとこうかなぁ」
「馬鹿、それじゃつまんないだろ」
 顔をしかめて、柿崎小唄(かきざきこうた)は言う。
 メンバーは六人。
 夜の学校に忍び込む、という至極ありきたりなもの。
 正直僕は、乗り気じゃなかった。
 幽霊が怖い、とかじゃなくて。単純に、こういう規律違反みたいなことは嫌だったから。
 けれど、小唄にそれを言っても今のように嫌な顔をされるだけだろう。
 つまり僕は、非暴力で閉じ込められた。
 あとの三人にはメールで話をつけるらしい。
 《中学生にもなって肝試しなんて》。
 そんなふうに反対されることを望むばかりだ。
「それじゃ、少佐……メール、頼んだぞ」
 と、《少佐》――日輪似(ひのわより)は、こくりと頷く。
「ボクが、二人にメールすればいいんだよね? 了解ッス」
 その後、小唄と少佐はそれぞれ、バイトと塾があるとかで解散。
 僕も一人、帰路に着いた。