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嘘をつくならひとりで。

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嘘しか言えないあいつ。

天邪鬼だとかそういうのとはまた違うみたいだ。呪い、とか言ってた。本心に関係なく、発そうとした言葉の意味を反対にするらしい。
「逆のことを言おうとしないと逆の意味の言葉を言ってしまうから、本心とは逆の言葉を使うようにしてる」、そうだ。ややこしいにも程がある。ややこしくないのかと聞いたら「慣れだよ」と言われてしまった。(慣れだよの逆ってなんて言うんだろうか。慣れではない?)
「この喋り方に慣れちゃったから、今更戻っても困るんだけどね、呪い」笑いながら呪いよとけないで、とふざけて言う姿にオレは微妙な気持ちになった。
混乱してるときとか、感情が溢れ出すと混ざる。本心と、本当に言いたいことが。
最初は苦労したらしい。よく喋る人間だったそうだから、言おうとした事柄が正反対になってしまうのには困ったそうだ。どうにか対策として反対に喋ろう喋ろうとして、ふとした瞬間に本音がポロリというか逆になってしまったなんてのがあったらしい。「正直笑い話として済ませられないのもあったりしたけどね」とか、あははじゃないと思います。

変換はけっこう機械的?難しいな、逆ってのは。

「愛してないよ」(愛してるよ)
「君のことはほっとけなくて」(君のことはどうでもいいんだ)
「眠くなんてあるわけない」(眠いに決まってる)
「一人で歩けば?」(一緒に歩かない?)

好き、そう言う為には嫌いって、そう言わなきゃいけない。


泣かなくていい、そう言うのがむかつく。
作品名:嘘をつくならひとりで。 作家名:もぶ