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「今すぐ僕を完全に無臭にしてくれ！」僕は思わず叫んでしまった。何でも1つ願いを叶えてくれるというのに変な事を言うと思うかもしれないが、いつも切実に悩んでいたのだ。


　しかし、その翌日に、こんな事になるとは…。僕は倒壊したビルの瓦礫の下敷きになって身動きすらできず、どういう訳か声も出すことが出来なくなっていた。誰か僕を見つけてくれ！


「大丈夫です。この救助犬は優秀ですから、どんな微かな臭いも嗅ぎつけます」