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剣道部と風に揺れる相思花

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話題はやはり明日に控えた・・・
「いや、エヴァは良いって!」
ズコーっ。山神先輩、練習試合前日とか関係無いんだ。てっきり練習試合のことかと。
「あ、先輩。どうやって谷内中まで行きますか。」
そう、今回初の練習試合は現地集合となっている。バスの時間は目安として予定表に駅前のバスターミナルにバスが来る時間が載っていて、
最寄のバス停から乗れるようになっている。そして極力まとまって何人かで行くように、と言われている。
「絵美先輩はどうするんですか。」
「家の前バス停だからそっから乗る。」
家の前バス停って、すげぇ。
「おしっ!皆でいくか。」
山神先輩ナイス!やったぁ。一人で行くのはやだし、皆と行くなら楽しいだろうな・・・。
「いいですね!俺も行きますよ!」
おっ。迅も来るんだ。
「俺もいきまーす。」
小西もか。いい感じだなぁ。
「あたしも行きます。」
言ったもん勝ち。他は・・・
「俺もいっていいですか。」
細谷、疑問系じゃなくていいと思うぞ。
「おれもー。」
悠斗も来るのかよ。
「じゃあ。時間どーするよ」
山神先輩そこまでは考えてなかったんだ。
「7時45分にバスなんで、7時20分位でいいんじゃないですか。」
ちょっと助言してみる。防具持ってて歩くの遅い上に、男子のことだから遅刻も多少するだろうし。
「おっ。いいんじゃね。」
さすが山神先輩軽いッ。
「じゃ場所どーします?」
あーそれがあったか。迅も気が回るな。
「コンビ二でいいんじゃね。」
「へーい。わかりました。」
小西はホントにわかってるのだろうか。
「じゃあ。明日30分になっても誰か来なかったら置いてくってことで。」
山神先輩、自分に言ってますよね。その遠くを見る目はきっと。
「悠斗遅刻すんなよ~。」
「そーだよ全く。」
「まだ遅刻してねぇっつの。」
「確信犯が言うなぁー。」
なんかみんなワイワイしてきたなぁ。やっぱこうじゃなくちゃ。
ってアレ?山神先輩ひとつ溜め息。どうしたんだろう。
「小人共黙れぇい!」
「小人ですか。」
小人ども?あたし達の事なのかな。
「なぜに小人、ですか。」
「俺よりでかい奴いないじゃん!」
「あー。」