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ツッコミ勇者の叙事詩 1話

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この物語は、勇者と愉快で頼もしい仲間達による愛と友情の物語である(笑)



俺はいつの間にかこの場所に立っていた。
周りには、青々と茂る小さな麦畑が所々にあり、数人の人が汗水たらしてせっせと働き、そんな人達に少しでも楽をさせてあげようとしているように爽やかな風が北のほうから緩やかに吹きつけ、暖かな太陽が真上から見下ろすように輝いていた。
一見、そんな穏やかな風景とは裏腹に、俺の心はまったく真逆のブリザードの風が吹きつけていた。
「「ここどこだあぁぁぁぁぁぁ・・・」」



第1話変な人と変人のちがい




「なにこれどうなってんの!?なんなんだよこのオンラインRPGみたいなドットは!なんで下のほうに文章が表示されるんだよ!!名前のほうは『?』マークしかないし!あぁ!ていうか俺なんかおかしいと思ったらなんか記憶喪失ぽいぞ!!なんにも覚えてねぇ!!」
大体こういうところはかっこよく登場するうべきなのにどうやら?さんは混乱しているようです。
「なに勝手に『?』さんて名付けてんだ!
あぁ、もうどうすればいいんだこれぇ・・・」
もはや主人公といっていいのかよくないのかわからないがしばらく項垂れていると向こうのほうから人がやっってきたようです。
「あのー、すみません」
「ん?」
村人Aさんはしばらくのあいだ?さんを上のほうから下のほうまで見たあとこういいました。
「もしかしてあなたは、勇者さんですか?
「は?」
皆さんは実際こんなこといわれたら当たり前ですがドン引きしますよね。ですがここはあくまで2次元なのであえてなにもいわないようお願い致します。
「あの・・・、一体どういうk」
「ぴぴぴぴぴ・・・・ぴぴぴぴぴ」
「なぜトランシーバー持ってる!?世界観に合わないだろ!!」
「もしもし、あー村長?なんか勇者っぽいの見つけたのでそちらに送りますね」
「おい、ちょっと待て。せまてこの世界についてなにか説m」
「それじゃぁ勇者さん。今からこの村の村長のところまで転送致しますね」
「人の話を最後まで聞け!!」
ツッコミをいれた途端、勇者の体から光が浮かび上がってきた。
「わ!ちょ!なんだこれは!?」
「白魔術の転送魔法です。あなたをこれから村長のところまでおくりますね」
「お、俺は嫌だぞ!今の状況でさえ全然わからないのにk」
「あ、そうだ勇者さん。村長のところにいったら伝えてほしいことがあるんですけど」
「え、な、なに?」
「早く借りた2万円早く返してくれって」
「しぃるぅかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そういった勇者さんのクソでかい絶叫が周りに響いたかとおもうと、空に細い光が昇ったそうな。



10分後
「こ、ここはどこだ!?」
まわりを見渡してみるとどうやら教会のようだ。
それにしても薄暗くて細かいところまでは見えないな。

「どうやら、きみが話しに聞いていた勇者のようだね