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《付録３》かぐたんのグダグダ★乙女日記

×月×日

私はたまにひまなとき、れんたるしょっぷにひやかし×にぎやかし○に出かける。
いっぺん映画館気分できゃらめるぽっぷこーん持ち込んだらどえらい怒られたので今はやってない。
全フロア（除くのれんの向こう側）ぐるっとひとまわりして、でーぶいでーもぶるーれいも借りずにそのままちゃっちゃとおうちに帰る。なぜならブツを借りると借りたブツをまた返しに来なきゃならないからだ。もっと言うとでーぶいでー借りるとその借りたでーぶいでーを見なきゃならないというぎむがはっせいすることを回避したいがためである。てゆーかえっとつまりですね、……スゴイ見たくて借りるんだけど、借りたとたんなんかいっか！になっちゃうっていう、まーほらろーてぃーん☆ってゆーのはそーいう移り気なお年頃ですからあっ☆　って、もっかいチャート式でわかりやすくせつめいするねっ！

スゴイこれ見たい！（テンションＭＡＸ）→勢いで借りる→（テンション急降下）見るのだりーな……→あっヤベもーあさって返しに行かなきゃ！→明日までに見なきゃ！（無理からアゲ↑↑）→（結果）……ダるい。→もーいー別に見たくねーやー（↓↓諦観）→あさって到来（必然）→あっ、良かったぱっつんコレ返しといて〜☆（愛嬌）

この無限ループをつい最近まで私はずっぽり繰り返していたのである。
最初は何やかんやついでに返しに行ってくれていたぱっつんであるが、このところさすがに取りつく島もない門前払いである。つーかそもそも今現在、私は返さなければならないでーぶいでーを借りられる環境にすらないのである。
店内の端末にぴっとかざすだけでそれまでの履歴からおすすめ新作情報をおしえてくれるごいっしょポテトしすてむが導入されてからというもの、銀ちゃんは私にぜっっっったいに会員証を貸してくれないのである。――……ったく余計な機能付けやがって、カード落としたらコトじゃねぇか、ぷらいばしーの侵害だぞ、寝癖天パでブツブツ言いながら、お客様ＢＯＸに苦情の投函をガンガン突っ込んでいる次第である。視野狭窄に陥ったクレーマーってこわい、私は思った。私はもっとちゃんとしたおとなになろう。
まぁ、そんなこんなで映画はモッパでーぶいでー借りパチしても年単位で忘れててくれるうっかりボーちゃん×懐の広い○トモダチに借りるか、真っ昼間とか深夜にダラっと流れてるやつをこっちも気負わずダラっと見ることにしている。無条件に好きなのはとーえい全盛期とかあのへんだが、おふらんすだかをろしや映画だかのわかったよーなわからないよーな世界観とセリフ回しがえんえん続いた挙げ句えっ？けっきょくどうなったん？さいごにぐったりするカンジ、よくわかんないけどとにかく私ゃ苦行に耐えてひと仕事カマしたりましたで！あの疲労感でおいしくゴハンがすすんじゃう、ポップにキャッチーかつ前向きな私なのである。
ちなみにウチの兄ぃ兄ぃは、見るならドンパチ香港映画、本音ではちぇんやらリー様あたりを神と崇めているくせに、厨二的には無類ののわーる好きを標榜している模様である。ほりうっど大作は見ないうちからてってーしてコキ下ろす、俗にいわゆる“通気取り”タイプで、クロ○ワは認めるが、海外作品も含めリメイクは一切是としないスタンスも呆れるほどに筋金入りである。
そんな我ら兄妹ではあるが、♪あのち〜へいせん〜、たかたか曲のイントロが流れてくるだけで身体がピクッと反応してしまうのである。血が騒ぐってやつである。拳を握ってギリギリ耐えるも、♪と〜さ〜ん、高音入って裏返ったところでとめどなくダダ漏れ号泣必至である。……てかにーちゃんきょしんへーのが好きそーなのになんでなん？きーてみたら、「だってあいつら根性ねーんだもん、」しれっと笑って兄が言った。ええええにーちゃん精神論とか語るんだぁ、私は意外に思った記憶がある。なんせ友情・努力・勝利と聞くと高笑いしながら背中に虫唾が走るという彼の好む言葉は“無頼・刹那主義・ゼロサムゲーム”、まぁこのあたりでさらっとまとめとけばオサレ前衛（自称）兄貴としては妥協して頂けるんでしょうかねっ。
つーかさー、銀ちゃんウチもそろそろオンデマンドにしよーやーって私がずーっと言ってんのに、何を勘違いしたか勝手にアタマに“柔らか”つけて、――アホか！　ンなモンウチでタレ流しに見放題なんてぜったいダメに決まってるだろが！　銀ちゃんは断固猛反対するのである。
まったくこれだからアナログ天パ頭のおっさんは、彼を反面教師として来たるべき電脳シティのすまーとレェデェ☆たらんことを心に誓う私なのであった。


ことしの目標
・今年中に何かしら自分専用カードをもつ！
・スイカはたべものとたべものじゃないのがある。
・あとおひるねあとのヨダレに気を付ける。


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