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起承転結は嘘っぱちじゃないのか?

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(多分)一番大事なのは結末



さて、ここでいきなり、私の自分語りが入るワケなんですが。
私はもともと、bbs-pink(2ちゃんねるのエロ部)で、エロ二次創作書いてました。
もともと、エロい話を読むのが好きだったのですが、いまいち読むのがツラい話が多かった。
だから、自分で書くようになったんです。

で、エロ小説っていうのは、プロアマ問わず、実は読むのがツラい話が多い。
それはひとえに、結末が悪いんじゃないか、と思うんですよ。
エロ小説って、『さんざんヤった挙句の、俺たちの陵辱はこれからだ』エンドか、
『こんな感じでずっとエッチなことを続けます』エンドぐらいしか終わるパターンが無いのです。
強いて他のバリエーションを挙げれば、『みんな死んだ』エンドか、『夢オチ』ぐらいじゃないでしょうか。
(少なくとも私に言わせれば、ですが)

このことは、いきなり連載が打ち切られたり、雑誌が潰れたり、版元が潰れたりしても、
いまある原稿で、それなりの体裁を保って単行本を出せる、という利便性によるものではあるし、
電車の移動時間に、鼻の穴膨らませながらテキトーにおっきしつつ暇つぶししたい
という主要読者のおっさん達にとって、結末なんかどーでもいい、という現実もあるワケです。

だが、だがしかし、そういった読み終わった満足感の乏しい話でええのんか?
やっぱ、読み終わったら「あぁ、読んだな」って思える話にしたい。
いや、まぁ、感動とか、タマシイを揺さぶるとか、そんな話じゃなくってさ。
つまらない話でも、つまらないなりに「読み終わったな」って思いたいじゃないですか。

そのためには、やっぱ結末が大事なんじゃないか、って思うんですよ。
例えば、です。初代の「ゴジラ」は、「あれが最後のゴジラだとは思えない
第二・第三のゴジラが現れたとき、我々は一体どうすればいいのだろう」
という志村喬の独白で〆たからこそ、映画史に残る一本になったんじゃないでしょうか。

あの独白は、それまでスクリーン上で繰り広げられてきたスペクタクルが、
自分たちの頭上に降りかかるかもしれない、現実の災厄とリンクしていることを強く提示します。
ラストシーンだけを、巡視船の上での万歳三唱に作り変えた「ゴジラ」を想像してみてください。
なんだか、見終わった後で、一気に腰が砕けそうな感じです。

だから、本編が終わった後で、「結末」として、ちょっとした後始末を付けるのが吉なんじゃないかと。
伏線回収でもいいし、後日譚でもいいし、本編終了時点から遠い未来の話でもいい。
なにか、こう、ちょこっと、納得と言うか、満足みたいなものが得られるエピソードを
「それで結局、本編の話はどうなったのか」という説明と共に付加することで、
読み終わった感をかもし出せるんじゃないかな、って思います。