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ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
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マジェスティック・ガール.#1(9~14節まで)

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「あとでボクシングのトレーニングに付き合ってくれ」
「おいおい、サンドバッグはお前がその前ブッ壊したじゃねぇか」
怪訝顔で言うヒューケイン。
 「ハハハ、それなら問題ない。お前がサンドバッグになるんだからな。
毛布でぐるぐる巻にして簀巻きにすれば、
簡易サンドバッグの一丁上がりだ。いやぁ、人一人と毛布一枚で
サンドバッグが作れるなんて、いい時代になったものだ」
惚れ惚れするほど満面の笑顔でドSなことを言う凛。
 「げゲェェーー!誰がやるかよバカッ。お前その前、
パンチ測定器で2トン以上叩き出したの俺は知ってんだぞ。
無理、ぜったい死ぬって!マジ死亡遊戯だしッ」
 「安心しろ、内蔵が傷まないよう顔面狙いで打ち込むから大丈夫だ。
内蔵はよくないからな、生命維持に支障をきたす」
「フツーそういのって、腹狙いじゃありませんッ!?
暴行の証拠が残らないようにさ。ていうか、顔のほうが十分危険ですッ」
 「暴行とは人聞きの悪い。れっきとした同意を
得たトレーニングじゃないか」
「俺は同意してませんけどね」
ジト目で言うヒューケイン。

 「良かったな、私みたいな美女に殴られるなんて、
一部の業界ではご褒美ものだぞ。全く羨ましい奴だなお前は。
嫉妬されて後ろから刺されるなよ(はぁと)」
「どこのニッチな業界だよ!ドM変態の集まりかッ」
 「あ、ちなみに拒否権はないからな。来なかったら、
部屋に押しかけて殴り殺す。
逃げたら車で追いかけて轢き殺す。来たら嬉しさのあまり、
この巨乳でハグして窒息死させてやる。訓練中の事故死と言う事に
しておこう。よくある不幸な事故だ。死因は腹上死な」
「え?どういうことなの」
本気で分からないという顔をするヒューケイン。
 「ドM変態のお前は、美人なお姉さまに傷めつけられて嬉しさの
あまり昇天するんだ。脳内麻薬の出しすぎでな。たまらないシチュエーションだろ?」
「いやなシチュエーションだなぁ…。俺は嫌だぜそんなの」
 それを聞いて、凛は愕然とした驚きの表情をした。
「え!?違うのか。私はてっきり、お前がそういう趣味かと。
だから私は、お前に悦んで欲しくてドSなことを言ってるんじゃないか。
その心遣いが分からないとはなんという『゛』だ。
それに…ほ…本当は…、ああ言う事、い…言うの…、は…恥ずかしいんだぞぅ」
そう言って、わざとらしくもじもじと頬を赤らめる凛。
「アホか!勘違い甚だしいわ、このバカ姉ッ!」
全力でツッコむヒューケイン。
 それを聞いて、凛のこめかみに青筋が立った。
「なんだと、このバカヤロウ。すげぇ頭に来た。
よし、今すぐぶっ殺してやろう」
パキパキと拳の骨を鳴らす凛。本気でやるという目をしていた。
「ハハハハ。葬儀は学園総出で盛大に取り行ってやるぞ、マイブラザー。
墓標にはヒューケイン・D・プラタナス。略して『゛』ここに眠ると、
私が直に掘ってやるからな」
 「『゛』はもういいよ!どっちみち、デッドエンド確定かよ!
さっきの一連の流れ、照れ隠しで言ったつもりなのに、
ガチで受け取りやがった、このクソ姉ッ!」
後ずさり振り返って逃げようとしたところ、凛の掌が
ヒューケインの肩をがっちりと掴んだ。
 「よし、祈りはすんだか?まぁー、待たないけどな(ニッコリ)」
「いやぁァァァッ!!助けてミミリちゃんっ!」
プールサイドに肉と骨が軋む音が連続してこだました。
 「…ヒューケインさん。ほんと、言葉は選んだほうがいいと思いますよ」
さすがのミミリも呆れる他無かった。
 この姉弟。
基本的にドSだが、特に素直じゃない所が、
どこかの誰かさんにそっくりだった。