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雲雀ミリエ666
雲雀ミリエ666
novelistID. 24669
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雲よりも遠く。

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君に会いたくて 君に会えなくて
だけど、君のことを思うことしかできないんだ
今もボクと付き合ってくれる 君の優しさ 冷たいけどあったかいよ


現実を見るのはつらくて いやだから
弱いボクは目を閉じて 何も見えないふりをしたんだ
キミは他の人を好きになったこと とっくに知ってたけど
キミの喜ぶ顔を見たくて がんばってバイトして買った指輪も
キミを戸惑わせるだけみたいだったね やっぱり、ダメだったか

やっぱり、現実を見なきゃいけないんだね


久しぶりのキミとのデート
キミは無理して笑ってるみたいで 
ボクは 精一杯笑顔を作って言った。

「他の人が好きなんだろ。
 ボクはいいよ。 キミの好きにすればいいよ」

強張った、変な笑顔だったかもしれない。
キミは、うつむいて走り去ってしまった。 「ごめんね」って言葉を残して。


あれから1ヶ月。
寒いから、ココアを買ってみた。
ふと、いつもの公園を眺めていたら、
ココアの缶を両手に包み、白い息を吐きながらボクを待っている君が見えた。
もちろん、それは目の錯覚だったみたいだ。

君はあの、ボクが大好きな笑顔で笑ってるだろうか
ボクよりも好きになった人の横で


君に会いたくて 君に会えなくて
近すぎて 他の人なんて見えないほど側にいたんだけどな
雲よりも遠く
星よりもまぶしく
ボクが必死に走っても
ボクが必死に手を伸ばしても
僕の手の届かないほうへ 大好きな君は行ってしまったんだ


「この本、おもしろいよ」

そう、君が教えてくれた本を本屋で見かけて買ってみた。
すぐ、読み終わってしまったから
記憶に焼き付けるように何度も何度も読み返した。
すごく、時が過ぎるのが遅かった。 すごく、つまらなかった。
君の側にいる時間と比べ物にならないほどに。


君に会いたくて 君に会えなくて
寂しさの理由を自分のせいにした。
ボクのことを見てなくたっていいよ ボクは君がすきなんだ
だから 僕の側で あの笑顔を見せてほしいんだ。

君に会いたくて でもやっぱり会えなくて
雲よりも遠く
星よりもまぶしく
ボクが必死に走っても
ボクが必死に叫んでも
ボクが必死に手を伸ばしても
僕の手の届かないほうへ 大好きな君は行ってしまったんだ


もう
2度と会えないのかな・・・?―――


【あとがき】
個人的にこの曲好きです。
会いたいけど会えない、そんなのがすき。
今回もありがとうございました!

作品名:雲よりも遠く。 作家名:雲雀ミリエ666