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リャアアアアア!!

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現実。
 それは腐っていても結局は全ての根源。
 嫌いでも生物は生きていかないといけないと運命付けられた世界。
 逃れる術は〝死〟のみしか与えられていない。
 〝通常の〟人間ならば。


     ◇ ◇ ◇


「ふぁあ」
 片目で目をこすりつつ、もう片方の手でビビビッと五月蝿く喚いている目覚ましにチョップをお見舞いしつつ、僕は上体を起こした、7時30分。
 いくら体力がへっぽこな僕でも、その程度の事は造作も無い。・・・造作も無いってかっこいい気がする、今日この頃である。さっきまでこすっていた、目でカレンダーを確認すると今日は日曜日のようだ。今日は休みだけど、一日中寝てたらニートになっちゃうから、起きよう。早起きは三文の徳って言うし。まぁどこがどんな風に得するかは分かんないけどね。
 ・・・てか、僕、なんで目覚ましセットしたし。今日学校ないんだったら、早く起きる必要なくね?頭狂ったか?まぁ頭がおかしいのは今に始まった事じゃないと、妙に悲しい納得をして落ち着く。
 もう少しで、4月1日。エイプリルフールという、嘘を吐いても良いというなんとも笑っちゃうような日。始まりの春。いく通りにも表現が可能なその日、僕は高校を退学する。や、別に「単位が取れなくて留年しそうだから、高校やめちゃえ!」って訳ではなく。ただ単に、飽きたのだ。現実に。勉強に飽きたわけでもなく、高校に飽きたわけでもなく、勉強と言う概念と高校と言うものが存在する、現実に飽きたのだ。だから、4月1日じゃなくても良い。ただキリが良いからという理由で選んだ、日付だ。
 それと、これに関しては誰にも相談してない。友人にも、親にも、先生にも。そういったらきっと止められる。そう思ったからだ。残念ながら、僕の意志はもう固まっている。誰に何言われようと、これを止めるつもりなんて無い。
 完全に親不孝ものだ。別にニートになるわけじゃない。そんな事したら親に迷惑が掛かる。親に迷惑を掛けたいわけではない。
 だから。誰にも迷惑かけないようにするから。僕を現実から卒業させてください。お願いです神様。
 ・・・みたいな危険思想家ではない。あ、これ一応自己紹介のつもりね。誰に自己紹介するのかって?そりゃあ〝読者〟に決まってんだろうが。それと、俺、僕一人称じゃないからね。これからは着飾らない、俺で行くわ。
 ちなみに今は小鳥がチュンチュン囀る早朝・・・ではなく、バイクがブンブン深夜。そんな時間に執筆してるなんて、よっぽど集中してるんだな~、と言うわけでもなく。単純に命令されて、書かされている。先輩に。いや、身長的には後輩に。
 それには元ネタが現実で起こって(元ネタっていわねえか)それで書いている。とううか書かされている。
作品名:リャアアアアア!! 作家名:汐沢ゆな