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ヤンデレな妹と僕 2

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次の日
僕は紅稲と学校にむかっていた。
「お兄ちゃん、今日は早くかえってこれるかな?」
紅稲はてへっと笑う。
「・・・ごめん今日は・・・・・・」
僕はあいまいな返事をかえす。
「どうしてえ?今日はお鍋にしたいから夕食一緒にたべたいんだけど・・・」
「じゃあ、7時までには帰れるようにするよ」
僕は少しでも怪しまれないようにした。
(しょうがない・・・今日は優菜とは長くいられないな・・・)
優菜とは僕の彼女だ。
ただ紅稲が僕にべたべたなので言いだす機会がないままいつもこんな風にごまかしていた。
・・・あ。
そういえば今日は文法のテキストが必要なんだ。
「紅稲、ちょっと忘れ物だ。とってくる」
「まって!まだはやいし私もいくよ」
紅稲がついてこようとしたのを僕はとめた。
「大丈夫」
僕はそれだけのこして反対方向に走って行った。
(これ以上一緒にいるとなにかいわれそうだ・・・)
紅稲の瞳が一瞬またあの瞳になっていた。
昨日帰ったばかりのときのうつろな瞳に・・・。
昨日からなんだか紅稲の様子がへんだ。
何がかはわからない。
だけどへんなんだ。
なんとなく・・・。

紅稲はひとりでたっていた。
「どうして私をさけてるの・・・?お兄ちゃん私と距離とってるでしょ・・・?
あれもこれも・・・みんなあの女が悪いんだ・・・」
・・・・・・・。
「わたしとお兄ちゃん以外・・・消えちゃえばいいんだ・・・」
作品名:ヤンデレな妹と僕 2 作家名:natsume