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６月の湿度をためておいた缶詰をプシュッと開ける。

適度に加湿されていく部屋の中で、僕はもうひとつ缶を開ける。

８月の熱気缶詰だ。

今夜は冷え込むからもう２、３個用意しておこう。

そして４月の缶をわざと振ってからきみに手渡す。

ふき出す桜吹雪に

「雪みたいだね」

って二人笑う。