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地上に咲く太陽

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太陽と喧嘩人形



ポスッ という可愛らしい効果音とともに静雄は何かにぶつかったなぁと顔を下げた
「すみません!大丈夫ですか?」
そこには可愛くて愛らしい天使(静雄ビジョン)がいた。
その少年は下手をしたら中学生ぐらいに見える童顔で、心配そうに静雄を見上げていた。
「あ?大丈夫だが、つかお前のほうは?」
静雄がそう返すと少年は
「僕はぜんぜん。優しいんですね。」
そう静雄をみて微笑みかけた。
「(太陽、みたいだ。)」
静雄はそう思いながら伸ばそうとした手を理性で抑える。
「(今、俺は何をしようとした?)」
静雄はそう自問自答すると少年は
「じゃあ、失礼します。」
と頭をさげ立ち去った
「あ、おい・・・。」
静雄はもうみえなくなってしまった、少年を思い出す。
「何だ、この」
「(この気持ち・・・・・。)」
静雄ははっと顔をあげて手を握り締めた
自分のその感情に気づいたときには後の祭り
「名前、聞いときゃよかったな。」
そのつぶやきは誰も耳にも届かない。

静雄は太陽の顔を忘れまいと自分の手を握り締めた



数日後のこと
「ヒィイ!」「化け物!」「何なんだお前ら!?」「ギャアア」「グッ」
という悲鳴が今は使われていない倉庫から聞こえてきた。
その悲鳴を聞きつけたのは静雄だった。
「めんどくせぇ」
などと思った静雄だが、放っておくのも後味が悪いと思い倉庫に足を向けた。
そこには静雄の予想を裏切る現場があったのだが・・。
「ちゃんと手加減しなよー。」
と笑う童顔の少年に
「してるってww」
と少年に元気のいい返事を返しながら逃げようとする男たちを殴り蹴っとばす金髪の少年
「なら、半殺しです。」
とおっかないことをサラリと言いながら日本刀を持って男たちを斬る少女。
たった三人に10数人の男たちがこっぱみじんにやられている。
しかも童顔の少年はみたところ戦っていない。
全員が気絶等すると金髪の少年と日本刀をもつ少女は少年に歩み寄った
「「おわったぜ(りました)」」
と同時に言った。童顔の少年はそれを聞いて満足そうに微笑みながら
「怪我はしてないみたいだね。」
と言った
静雄は呆然と入り口からその光景をみていたが日本刀の少女が手に(手の中?)に日本刀を直し(静雄は唖然)入り口をみてバッと警戒した。
それをみた金髪の少年も臨戦態勢に入った。
「何か御用ですか?」
童顔の少年がそう言ったところで静雄は思い出した。
数日前のことを。
「悲鳴とか聞こえたから何だと思ってきたんだが・・・。」
静雄がそう言うと童顔の少年は
「そうでしたか。あぁ、このことは他言無用で。」
と笑いながら人差し指を自分の唇にあてた。
その動作だけでも心臓が跳ね上がった。
「(太陽、みたいだ。)」
さいど、静雄はそう思った。
午後9時をまわる時間で外灯が数本しかない薄暗い中でも少年はやはり太陽だと静雄は思うのであった
「あ、そういえば。数日前は失礼しました、平和島静雄さん。」
静雄はドキンとさらに心臓が跳ね上がるのを感じ取った。
「(名前を呼ばれただけで、こんなにも・・。)」
「僕は竜ヶ峰帝人です。」
そう名乗る帝人の横で面白くなさそうにしている2人が視界に映った
「じゃあ、また。」
と帝人が立ち去るのを静雄はただただ見てることしか出来なかった。
顔が赤くなるのをこらえたりと脳内が忙しかった静雄は帝人がその場を立ち去ってからやっと歩き出した。
「(また、会えるだろうか)」
そんな期待を胸に静雄は歩き出した。

作品名:地上に咲く太陽 作家名:まぁ秘密