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フレンドボーイ42
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BSS98 他人(ひと)の不幸は蜜の味

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「あーあーあーあー柄にもなくむなしい声上げちゃってまあ悲しいというか苦しいというか…うざいっていうか目障りっていうかさあ…声は耳障り。においは鼻障り。もう最悪っていうのはこれだねえキャハハハ」
 
 「いや仕方ないんだよねえ、ここまで人の不幸ばかりみてきたけれどさあ、あなたが一番不幸だね。ええ、だってさあ、あなたが産声を上げたのが監獄だぜ」

 「生まれたときからいじめられてつながれるんだからそりゃあそりゃあ意味のない一生だよねえ本当」

 「どんなに時がたっても、あ、ごめん、時計もなければ概念もわからないんだったね、とにかく、昼か夜かもわからなくて、困るねえ。あ、困らないか。昼も夜も知らないんだから」

 「しかもひどいのがえせ記憶。これだけで君はずっと受け続けているそれが苦痛で苦痛でたまらないっていうの。だってふつうはずっと受けてたら逆に快感になるよなあ…」

 「生きろとも死ねともいえないから粛正してあげるんだよ」

 「ふふふ、損な人だなあ」

 「さあ、もたもたしていないでさっさと次の話をしようじゃないか」