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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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Limit00

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 制限時間残り0。遂にゲームが終了する。ポイント制バトルというこの島でのサバイバルゲーム。1位ぬけしたものは、その島にあるものなら一つ持ち帰ることができ、2位以下は島をでられずにもう一年抑留される。ただしよく恋愛なんかが敵味方同士に起こって1位になったものがほかの参加者を連れて帰る、なんて事もある。連れて帰られる参加者などはラッキーとしか言いようがない(抑留される義務から外されるわけであるから)。
 ただし、ここに呼ばれるメンバーはまったくランダムに抽選され、前に一度来ている人以外はすべてが抽選対象になる。そして、この島では、ポイント制ではあるものの、それがいったいどのような基準の元についているのかは全くわかっていない、というのであった。
 彼女もまたそうして連れてこられ、1位ではなかったが恋した人に連れていかれて、なんとかセーフ、という感じだった。島のことは何だって話してもかまわないなど、徹底的にオープンだ(なにしろ毎年リニューアルされるから)。そしてある日のこと、彼女が帰宅すると、その彼は手紙を呼んでいた。
 「どうしたの」
 「…またいかなきゃ行けなくなった」
 「なんで?だってあれって一度いけば」
 「そうじゃない。司会進行だよ。…帰ってこられないらしいな」
 「…そんな…他の人は同行できないの?」
 「…できるとは書いてあるけれど、あの島になんか行きたいのか君は」
 「なんで」
 「いくら抑留義務がないとは言え、同行者も帰ってこられないんだぞ。どんなにクーラーの利いた部屋でジュースのみつつ高みの見物をしていても、ほかの場所には行けないんだから…それにあの記憶は正直辛いだろう」
 「でも、…あなたがいないんだったらイヤだし、だいたいそれくらいで苦痛なんて覚えないってば」
 彼女は結局無理無理言って彼に同行した。彼が寂しくなければいいんだから、と。
 向こうにつくと、倒れた人すらいる海岸に着いた。彼は早速その人たちを起こして、彼の経験から食べられるものを探して口に入れる。
 「あそこのあれとか食べられるから。…自力で捕まえられないと生きることすらできないぞ」
 ここでは病気・けがは救護の対象で、その間は食事ができるが、衰弱は死ぬ一歩手前でしかこない(ただ、助け合うのはオーケー)という島なのである。
 そして運営者の元に挨拶にいくと、彼は驚愕した。
 「!あなたは…」
 「久しぶりだね」
 彼女は彼に知っている人か、と聞く。すると彼は答える。 
 「昔の、そうだな小学校の時に恩師だった先生だよ」
 「初めまして。ふーん、なかなかきれいな奥さんをもらったんだね」
 「この企画であったんですよ」
 「そうか!それはなかなかどうしていいじゃないか、うん」
 「…というより、先生。何でまたここに」
 「それは私がこの企画の発案者であり、立役者であるからだよ」
 「何を言っているんですか」
 「ここではサバイバル技能が問われているけれど、何より大事なことがあるだろう」
 「なんですか」
 「君がさっきしたようなことだ」
 それだけいってその男は彼に点数表を手渡して立ち去った。それをみて、彼は言う。
 「…先生は昔、生きていくのに一番必要なのは、たとえ競いあっていても時には人と助け合うことだって言っていたな…折しもその当時、人を思いやる奴はそれほどいなかったんだがな」
 「…それで、そういう人が増えるように、こんな事を、あなたの先生は」
 「…どこまでも、自分が正しいことを証明してみせる、どんな手を使っても、って言っていたな。だってこの点数表の生き残りでのポイントみろよ」
 彼が彼女に見せたポイント一覧には
 ・食べられる魚を見つけると1P
 ・寝る場所を自分なりにアレンジして3P
 ・楽器をいろいろなものから作れれば5P
 ・調味料などを自分で作れれば5P
 などと書いてある中に、ひときわポイントが高いものがあった。
 ・人の困難時に助けてあげられたら100P、見捨てたら−200P
 
作品名:Limit00 作家名:フレンドボーイ42