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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 夏休み後半のある日、俺とくるみが探偵事務所にいると、「お茶しない?」と美咲が声を掛けてきた。漫画同好会には冷房がある。くるみはすぐに駆けつけた。
「望月さん、呼んで来てよ」
 美咲が俺に頼んだ。
「すぐそこだろ」
「わたし苦手なんだよ。ね、お願い」
 望月さんが得意な人はいないだろう。

 超常現象研究会をノックしたが返事はなかった。ノブを回すと開いていた。
「なにか用?」
 背後で声がして背筋が伸びた。振り返ると、望月さんが細い目でじーっと見ていた。お茶のことを告げると、了解して部室に鍵を掛けていた。
「開けたらどうなってたんですか?」
「開けてみる?」
「いえ、結構です」