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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS15 呪鉄考

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「呪いの道具って本人の前にそれと分かるようにおいておかないと意味がないから使いづらいんだよね、って思いませんか。僕もそう思うのですよ。なんというか割が合わないって言うか?」
 「いや思う前提ではなすな」
 「思わないんですか」
 「思うけどそういうものだろうが。だいたいそれに失敗するような連中は人殺しには向いていねえよ」
 「呪いが成功しない連中なんて、ということか?」
 「そうだ。そんなことすらできない奴はいつか必ず死ぬ。当たり前だ。一流の殺し屋は殺す相手の目の前にたっているものだ。そういうことが分かってねえんだよ最近の若造どもは」
 「まあそうかもしれねえけどさ…しかしいっくらなんでもそれは厳しい言い方じゃないか?」
 「厳しいも糞もあるか。一流以外は皆死亡だぞこの社会構造は」
 「…」
 「どうした黙り込んで。おまえほどの奴でも怖がったりするのか」
 「時々な。というより真の殺し屋は怖がりでなければならないとは思うが」
 「恐怖心ねえ…ありすぎるとがっちがちになるけれどな」
 「まあ、お前にはないのかもしれねえが」
 「ないね。今のところ。昔はあったけどさあ…やっぱり慣れって恐ろしいな」
 「まあなあ」
 「じゃあ、俺帰るわ」
 「おう、じゃあな」
作品名:BSS15 呪鉄考 作家名:フレンドボーイ42