小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

BSS29 肉薄

INDEX|1ページ/1ページ|

 
ビルの谷間に一人の音が響く。航空機が空から落ちそうな高度ですれすれに飛んでいる中、パラシュートで降りてきた彼は手に火炎放射器を持っていた。なぜだ?このハイジャックテロ事件に対する対応と警護の重大な網をどうやってくぐり抜けたのか?その飛行機は茨城空港に新たに乗り入れすることになった飛行機会社のものだった。アフリカの貧しい国でその会社はできた。そしてそこと日本を乗り入れする新しい便として就航しているのだ。
 肉薄した危険を呼んでしまったことに対する非難が茨城空港を襲う。しかし、対応には遅れがいつも付き物だ。こと、このだらけきった政権下では、壊し屋の狸や鳩が利益をむさぼり食う傍らで国民生活は破壊の一途を下る。
 別に否定したいのではない。仕方ないのだ。政権慣れしていない、政権を執っただけで力があると過信する人たちに、それを任せる力はないにすぎないのだ。
 そしてもう一便、そしてなぜか管制塔にもキャッチされない三便目が入ってくる。領空を遙かに越えて飛んできたために止められることのなかった三便目が。
 乗っている人は皆パラシュートで降りてくる。理由は明白だ。彼らは火炎放射のためだけにやってきたのだ。日本を破壊するためにやってきた、しかしその国もまた、どこかの国から糸を引かれている。そんな状態がずっと続いている。
 皆学んでしまったのだ。他の国に秘密裏に攻撃させとけば、あとで日本が非難声明を出そうとも自分たちの国は責められず、日本の発展をくい止めたまま援助の名目で雇用を増やせると。
 それに使われる火炎放射のパラシュートは自衛隊の手で抹消されてゆく。
作品名:BSS29 肉薄 作家名:フレンドボーイ42