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勇者と魔王の決意 リメイク版

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あらすじ

 100年間も続いた魔王と勇者の闘い・・・
 その争いを終結させたのは勇者でなく魔王!?
 魔王は、世界に存在する魔物たちを
 ある生き物へと変えた・・・
 しかし、他の魔王達に処刑されてしまう・・・
 勇者は、その魔王の息子を育てることに・・・
 だが、歴史は繰り返す・・・
 100年後にまた勇者と魔王が争いが・・・
 いったい誰がこの闘いを終わらせるのか?

  「キャラ紹介」
 主人公 魔王 ????
  猫が大好きで天然ボケだが、怒ると別人になる。
  人を惑わす姿で幻術が得意。
  世界破壊を考えてない
  変わり者の魔王。
   
 勇者 エデン ホープ
  魔物を見ると怯えてしまう情けないダメ勇者。
  勇者の子孫なので嫌々ながら魔王征伐へ・・・
  見た目は少年ぽい青年。
  意外と人に優しい?

 謎の旅人 スカル ラドー
  勇者に戦術を教えてくれる頼もしき美青年。
  記憶が曖昧だが、魔物を素早く
  征伐できてしまう剣術だ。
  回復魔法も中級レベル。

 回復得意?の魔法使い イリア ホワイト
  唯一、エデンを勇者と信じてくれる優しい美少女。
  だが、たまに魔法を失敗する・・・

 獅子の剣士 レオン ストーン
  エデンを勇者と信じていない頑固者。
  スカルの剣術に憧れ、
  勝手にエデンの仲間に。

 悪女 アイス ジェリー
  人を騙してお金を奪う美しい悪女。

 盗賊 リヒト ダーク
  旅人から金になる物を盗む盗賊。

 魔術師 シュトゥルム ウイッチ
  旅人を幻覚へ誘う魔術師。

 魔王の部下達
  その正体は謎に包まれている。

 100年前の魔王と勇者
  人々に忘れらてしまった存在・・・

   『序章「長き宿命の対決」』

  ほとんどの魔王は、王座に座り
  勇者に殺されるのを待つ・・・
  魔王は、魔物達に村を襲撃させ、
  四天王に勇者を殺すように命令をして、
  そんな闘いが終わることもなく続いていた。
  だが、私は他の魔王とは違う世界を生きていた。

  自分の城の中で、まるで人間のような生活して愉しんでいた。
  例えば、食事をしたり、風呂に入ったり、
  音楽を聴いたりしていた。
  私の部下たちは勇者を探しに出掛けた。
  一人ぼっちか・・・少し寂しいな・・・
  魔王の鎧を身に付けず、
  村人のような格好な私・・・
  だが、私には可愛い猫が傍にいる。
  城の外で捨てられていた黒い猫・・・
  その猫の名前はダーク。
  どこかで聞いたような名前だが気のせいか・・・
  
  帰って来る部下を待つのも暇だな。
  書斎から見つかった100年前の祖先が遺した遺産・・・
  禁断の術が書かれた「魔の封印」の本・・・
  この術を試してみるか・・・

  魔王は呪文を唱えた。
魔王「我が記憶を代償に己の姿を変えよ。
   そして魔王の力をその姿へ封印せよ。」

  頭に生えていた黒色の角と背中の悪魔の翼が消え、
  白髪だった短髪が金髪へと変わり、
  紫色の瞳が赤い色の瞳へ・・・
  魔王の姿は人間の姿へと変化した。
  だが、過去の記憶が曖昧になってしまった。
  
  しかし、彼は自分の夢を忘れなかった。
  魔王と勇者の戦いを終結させる夢を・・・

  勇者を探す旅に行くか・・・
  過去などそのうち思い出すだろう。
  自分の仮の名を考えておくか・・・
  魔王がいろいろ考えていたら、
  一人の短い茶髪の少年が慌てた様子で
  こちらに走って来た。
少年「あのぅ・・・魔王デスゴットは
   どこにいるか知りませんか?」
  少年は、青い目をきょろきょろさせて
  そう聞いてきた。
  魔王?聞いたことがあるような・・・
???「少年よ、この城に何か用か?
    道なら他の者に聞け・・・」

勇者エデン「一応二十歳なんだけど・・・
      少年じゃなくて勇者エデンホープだよ。
      君は、俺のことを知らないの?」
  
  彼が首を振ると、勇者はため息をついた。
勇者エデン「この城に魔王デスゴットの知り合いがいるって、
      村の怪しい占い師に言われてここに来たんだけど・・・
      こりゃハズレかな・・・
      そういえば、君の名を聞いてなかった!
      君の名は?」

  この青年が勇者だと!?
  私の想像と全く違うな・・・
  どこにでもいる普通の人間と変わらない。
  こんな青年でも秘めた力があるのだろうか?
  見てみる価値はありそうだ・・・
スカル「私の名は旅人スカル・ラドー・・・
    勇者殿、私も魔王征伐の仲間にしてくれぬか?」

  えっ!?この人を仲間に・・・
  村人と変わらない格好なのに、
  人を惑わすほどの端麗の美貌だけど・・・
  強いのかなこの人?
勇者エデン「別にいいけど・・・
      頼りにしてるぜ、スカルさん!」

スカル「この格好で旅に行くのは危険だな・・・
    それらしい格好を城で探して来るから、
    待っていてくれよ勇者殿。」
  彼はクローゼットの中を探した。
  中には、魔王らしい黒いマントと
  骸骨の鎧が入っていた。

  センスが古いなこの格好は・・・
  とりあえずこれを装備するか。
  剣はどこだ?武器がないと戦えないからな。

  彼が探しているとベットの傍に剣があった。
  しかし、剣は錆びていて使い物にならない。
  
  一応、持って行くか・・・大事な物だった気がする。
  変わりに隣にあったフランベルジェの剣を装備しよう。
スカル「待たせて、すまなかったな勇者エデン。
    さあ行こう魔王征伐へ。」

  スカルさん!?
  まさか、魔王みたいな格好で行くつもりか?
  さっきの格好よりは強そうだけど・・・
  わざと、俺をからかってるのか?
  しかもデスメタルメイクしてる・・・

スカル「魔王を皆殺しにし、
    俺が変わりに世界を支配してやる。
    ははははは・・・」

  性格まで変わって・・・
  もしかして二重人格者なのか?

スカル「勇者殿、さっき言ったことはジョークだ。
    これなら強そうに見えるだろ?」

  その顔で言われても・・・
  信用できないよ・・・
  勇者は腰を抜かしてそう思った。
  
勇者エデン「そのメイクやめたほうがいいよ」 

  スカルは残念そうな表情で、
  椅子に座り、鏡を見ながら、
  化粧落としてデスメタルのメイクを落とした。 
  そして、メイクをV系のメイクへと変えた。

  今度はハードロックのV系メイクかよ・・・
  勇者は呆れた表情で、スカルに質問した。
勇者エデン「魔王征伐に行くのに・・・
      何故、化粧をするの?」

スカル「勇者殿、ライブ会場は戦闘する場所だ。
    人間は、この場所で体を押されて、
    体を鍛えているのだろ?」

  とんでもない勘違いしてるし・・・
  勇者は、呆れた顔で質問した。
勇者エデン「あのさぁ・・・