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ブスな心が恋してる!貴方がいるから・・・(1)

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(一)
私は少しだけ歳を重ねた可愛い女!
自分で言うのもなんですけれど、これでも見てくれは?だけど、心は可愛いほうだと
思うの!
自慢じゃないけれど、人には好かれるほうだと思ってる、世の中で言う「イケメン」
な男性だって、私を好いてくれてるし!
でも、世の中は、やはり何でも自分の思いどうりにならないのが人生よね!
三十歳を過ぎた頃に、私の体にすみついた「悪しき物がいるの!」
それは、時として、この私に、とんでもなく悪さをして、暴れまわり、痛めつけて私
を泣かせるのよね、ほんと、困った奴です!
でも私には、とても素敵でカッコイイ、天使がひとりついていてね、とっても、とっ
ても、優しく私を包んでくれるの!
口下手で、お上手なんて言えない、真面目人間だけれど、ただそばにいてくれるだけ
で、私はとっても元気になれるし、体が辛い時も我慢できるし、夢も希望も持てちゃ
うの!
彼にはね、不思議なパワーがあるの、まるで魔法使いのようにね!
まわりの人がうらやむほど、ハンサムで素敵な男性!
彼の名前は「李 純輔」 三十七歳 職業はまだ有名ではないけれど、「俳優」
そして私の名前は「カコ」本名は「杉本夏湖」私も駆け出しのと言うか、うれない俳
優をしていたの!
私の生まれ育った家は、東京から少し離れた、埼玉県の飯能、父は小さな印刷工場を
経営していたけれど、どうも、商売上手とは言えない人だったようで、細々と、数人
の従業員を使いながら真面目に仕事をしていたので、私は幸いな事に、特に生活が苦
しくて大変だったとは感じないで、でも、贅沢はさせてもらえなかったは!
おこずかいも、大切に考えながら使ったものよ!
時には少し高い素敵なお洋服を買って!とおねだりしても、たいていはすぐには許し
てはもらえないし、買って貰えた時と、ダメで、あきらめる事も多かった気がするわ~
けれど、私は、そんなことも直ぐに忘れていたから、本当は、一時的な欲望だったの
でしょうね・・・
そうそう、素敵な彼との出逢いをお話しするわね!
今でも、彼、純ちゃんとの出逢いは不思議に思えるほど、奇跡的に思えてしまうの・・・
だって、私は、どちらかと言えば、愚図で、のろまで、ダメ人間だと自分では思って
いたわ!
その上、体が弱かったから、病院通いも多かったし、何事にも自信が持てなくて、い
つもオドオドしてた。
そんな時、病院の出入り口で、私はぼんやりと、のろのろと歩いていて、上手く、自
動ドアの開くタイミングをあわせられずによたよたしてたみたい!
その時、突然、私の手を取って、一緒に歩いてくれたのが彼、純ちゃんなの!
本当に突然に現われて、まるで、天使のように、光り輝いていたは!
私は、ただ、驚きと、恥ずかしさと嬉しさで、混乱して、ちゃんと御礼さえも言えな
かった。
その時の彼は、私の安全を確かめて、風のように去って行った。
その時の純ちゃんの姿は、言葉では表せないほどの素敵さと輝きのオーラが渦を巻く
ように私には見えていた。
私はその輝きのオーラの渦の中に吸い込まれそうだったの・・・
不思議な事に、私の次の診療日にも同じ場所で、彼、純ちゃんに出逢ったの!
あの大きく、巨大な、病院の、同じ場所で再会したのよ、これって、絶対、神様が私
につかわして下さった奇跡!
私には本当に奇跡にしか思えなかったは!
その後の事は、後で又、つづきを書きますね、少し疲れたのでやすみます。

(二)
世の中は、今日から、五連休中だというのに、この私は、病室のベットの中・・・
彼、純ちゃんは今頃何をしてるのかしら?
寝つきの悪い私は、朝方にならないと眠れずに、いつも寝不足状態のように頭が重い
状態だ。
彼に、奇跡のように、二度目に出逢った時も、私は情けない状態で、ぼんやりとして
歩いていて、あの病院の出入り口で、いきなり彼から声をかけられた。
「今日は、大丈夫、だったね!」
「ドアーにキスされずに?」
「抜けられたね・・・」
病院のドアーを出た瞬間に、彼が、私に話しかけて来た!
「僕を覚えてくれたかな~、この前、君と腕を組んで、あのドアーを通り抜けた事!」
こんにちは!、今日は、絶対、君に逢えると思っていたけど、会えて嬉しいよ!
そう言って、彼は、微笑みながら、ペコリと頭を下げた。
私は嬉しさと気恥ずかしさと驚きで、混乱して、又しても言葉が出てこなかった、喉
の奥から苦しさがじっくりと呼吸を止めてしまうほどしめつけて来るように、そして、頭の中がまるでぐるぐると勝手に振り回されるように、言葉が何にひとつ、まともに
浮かんでこない・・・
今まで、三十年生きていて、初めて体験した感情と感覚だった。
その時、純ちゃんは、ちょっとした気まずさを感じたようで・・・
「ごめんなさい、失礼しました!」
そう言って、立ち去ろうとした時、私はやっとの思いで、ひと言、言葉が出て来た。
「あ・の・時は・・・」
ありがとうございました!そう言えただけで、私は精一杯の力だった。
私がそう言った、姿をみて、彼は、ひとりで先に歩いて行く事が出来ないほど、緊張
した状態だったと、だいぶ後になってから、純ちゃんはその時の事を話してくれた
事がある。
そのあと、タクシー乗り場まで私について来てくれて、私がタクシーに乗り込んだ時、急ぎ、なぐり書きした、自分の携帯電話の番号のメモを私に手渡ししながら・・・
「しばらくは、この病院に来るから、又逢いましょう!」
「もう一度、話がしたいから・・・」
その言葉が聞き終えた頃、私を乗せたタクシーは走り出した。
あの日から、もう、五年が過ぎようとしている・・・

(三)
連休が終わって、もう三日も過ぎているのに、純ちゃんはどうして私に逢いに来てく
れないのかしら・・・
「いくら、元気印の純ちゃんだからって、顔くらい、私に見せてくれてもいいじゃな
いの~」
「純ちゃんって、そんなに薄情もんだったわけ!」
体のあちこちが疼き、痛む、そんな時はいつも私は、わがままで、情けないブスな心
がどんどん、エスカレートして行く、しまいには、自分でも思ってもいない言葉を、
眼につくものすべてに、当り散らして、時には、カレンダーの美しき人(私の大好き
な映画俳優だ!)にまで、恨み事を言っては、泣きわめいてる!
ひとしきり、この儀式が終わって、我に返った時、私は途方もなく、落ち込んで、自分が嫌で、身ぶるいするほど、全身を傷つけたくなってくる気持ちをどうする事も出来ない!
自分の顔を誰かに見られたくなくて、布団を頭から覆いかぶり、徹底して、ダメ人間
になるのが、入院して、しばらくは続く、いつものブスな心の私の姿・・・
今回の入院でもう何度目になるのかしら、かぞえるのも嫌だし、おっくうだわ~
いつもの事だけれど、私の腕はどうしてこんなに、注射針を拒否するのかしら、優し
い看護士さんのいつものお話だと、私の血管はとても細いのだとか、朝に夕に、点滴
をして下さる、看護士さんのほとんどの方が苦労して、二~三度針を射しては抜き、又、
射して、試し打ちをするたびに、痛いのよ、痛いのよ!
もう、その頃は、純ちゃんを恨んでいるは!
なぜ、今、ここにいて、優しくしてくれないのよ,薄情者!