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ゆるやかな

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驚いたように見開かれた水色の瞳に舌を伸ばすと、瞳は反射的にぎゅッと閉じられた。少し惜しく思いながら、閉じられた瞼のふちをゆっくりとなぞるように何度も舐める。閉じられた瞼が僅かに震えているのが、舌先から伝わる。瞼からすらりと伸びた鼻梁を這い、緩やかな曲線を描く頬肉を僅かに食む。触れていた肌が大げさに震え、身を引く。しかしこちらが顎を掴んでいるので逃げれない。少しの優越に浸りながら愛撫を続ける。

濡羽色の髪をすくい上げて頤の薄い皮を淡く噛む。

「あッ・・・」

吐息のような声が漏れた。掴んでいる顎をひき、耳のさらなる奥の闇へと舌を伸ばし―――。

「やだ!」

真っ赤になった子供が叫んだ。いや、さほど子供ではない。
見た目は大人・・・まぁ、子供だな、俺がからかうくらいには。相手はかぽんっと両耳に蓋をして後ずさった。

「やだっ! やだっ! やだっ! 耳に水が入るからいやだ!」
ちょいちょいと手招きをする。
「唾液、いれないから」
「やだったらっ!」
行動も子供だ。悪くないが。
「なぁー」
間延びした声を出しながら、急に顔を近づけて瞳を覗き込む。驚いた水色の瞳に緩やかな水膜が浮かんでいる。イイのかなぁ。言うと拗ねられるので台詞は封印。
少し笑ってみせる。

「ちょーだい」
指先でとんとんっと唇をたたく。唇を歪めて、眉を下げて、顔ぜんぶを歪めて困った顔をする。まるでこちらに許しを乞うように。
悪戯っぽく、笑ってやる。許してやるつもりはない。

「なぁ?」
にやにやと、意地が悪いと形容される笑みで待つ。相手の困惑は増すばかり。
少し怒ったように口先を窄めた顔のまま、距離が近づく。俺は満足しながら・・・。




歯ぁぶつけられた。いってえぇ!!

作品名:ゆるやかな 作家名:ヨル