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神か犬

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 あなたは僕の神様です。
 だってあなたは僕を拾ってくれたから。
 ボロボロの僕を。

 僕がそう言うと、あなたは「私は神じゃなくて女王様」と言って、僕のおでこを長い指でピンとはじきました。
 
 あなたは毎日、3時頃に起きてシャワーを浴び、それからお仕事に出かけます。
 僕はあなたがいない間、部屋のすみでじぃっと待っているのでした。

 あなたが帰ってくるのは、夜中の1時過ぎ。僕は0時頃からキッチンに立って、あなたのためにごはんを作るのです。
 
 ぐつぐつ、ゆらゆら、ことこと。

 おいしい匂いが僕を包むと、僕はとても幸せな気持ちになるのです。
 それはあなたがもうすぐ帰ってくる匂い。

「ただいま」

 ガチャン! と大きな音をたてながらドアを開けてあなたが帰ってきます。
 あなたは僕が料理をしているのを見ると「おー、今日もうまそうじゃん」と言いながら、僕の頭をガシガシと撫でてくれるので、それが僕はとっても嬉しいのです。

「へらへら笑いやがって。とっととメシ食うぞー」
 そう言いながらも、あなたも笑っているのでした。

 ごはんを食べ終わると、あなたは僕を抱きしめて眠りにつきます。

「ずっと抱き枕が欲しかったんだ。お前は形も固さも最高だな」
 そう言うあなたに抱きしめられて、僕の方こそ最高の気分なのでした。
作品名:神か犬 作家名:有馬音文