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ハイテンションでいいんじゃない?

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「先生ぇ・・・。」
そう言って、函は縮こまって直彦のスーツを引っ張る。
「ほら、お前は何でそんなに寂しがり屋なんだよ?」
そう言って苦笑しながら頭を軽く撫でて、煙草を味わう。
スーツを掴む感覚が強くなった。
函はおびえたような上目遣いで直彦を見る。そうして、椅子の空いたスペースに顔を置いた。
「一人ぼっちは・・・トラウマある・・・。だから・・・嫌だ。」
「そうだな〜俺も一人は嫌だから。」
もう一度紫煙を吐き出す。それは、ほとんど晋作のせいだなと軽く考える。
職場でもオフでも一緒に居るからいつの間にかお互いを依存するような関係。
晋作が休暇の為実家に帰った。ただ其れだけなのにずっと、彼のことを考えている。
本当に馬鹿だ。自嘲したように笑うともう一度、函の頭を撫でた。
「おし、後少しだから頑張れよ函〜。」
「うぇ・・・。」
そう言って、教室へ戻っていく。


直彦が公所校の生徒を産女駅に送った後、本屋へ向かおうとした時メールの着信音が鳴った。
「今納米里駅です。もうすぐ帰ります。そうしたら、ご飯食べに行きましょう。」
晋作からの晩ご飯の誘い。
丁度晩ご飯どうしようか考えていたところだった為、
「OK。何時にどこに待ち合わせればいい?」
と返事を送った。
程なくして返事がくる。
「9時30分ぐらいに産女駅でいいですか?」
「了解〜。こっちは車で待ってるから。」
そう書いて急いで本屋へ向かう。直彦はぼくらの11巻をそれまでに買っておこうと思ったからだ。


直彦は待ち合わせに余裕で間に合った。
取りあえず車を降りて改札口の方へ向かう。其処は会社帰りのサラリーマンや学生で溢れ返っていた。
其処に寒そうに高い身長を縮こまらせてその人はごみの中を歩いて来る。
そのまま、人ごみに流されて直彦の方へ向かってきた。
「直彦さ〜ん。何か新幹線とか寂しかった。」
そう言って、晋作はスーツの端をぎゅっと掴む。その行動が可愛らしくて頬が緩む。
する人が違うとこれまでも破壊力が違うのだと、直彦は感じた。
「それじゃあ、何処行こう?お店でもいいし、家で作ってもいいよ。まだ動けるから。」
「直彦さんをこれ以上疲れさせるのも嫌だから、食べに行きましょう。」
すると、直彦はスーツを握っている手の手首を握ると、車の方へ引き連れた。
車はタクシー等の邪魔にならないように少し駅から遠いところへ止めてある。