小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
communityID. 267
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]

>>トピック一覧に戻る

勇者ノベリットの冒険

かざぐるま}
かざぐるま
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!!
2013-07-11 19:30:04

コメント (179)

匿川 名  2022-07-03 00:09
ノベリットの傍らで、薄(うっす)らと輝きを放つのは伝説の剣だった。
ぼわあと陽炎のように刀身に浮かび上がるのは、言葉の羅列だ。
其処に、曰く、




『・・・まあ、小難しい事は置いといてですね』




・・・って、なんだかテキトーだぞ、伝説の剣?!

『メタ的なつぶやきが出来そうなのって今この場で私くらいじゃないですかあ』

ま、まあそりゃそうなんだけど!
でも誰にも気づかれずに独り言を呟いちゃってて良いのかい?!

『細けえことはいいんだよ!』

ええい、あなたはあのマツダさんですかっ!

『辛うじて勇者は復活しましたけどね。魔法使いはヤバいです』

はあ、まあ、そうでしょうね。

『それこそ現代社会においてスマホの停波が丸一日続くくらいヤバい』

それって今がまさに旬でかつメタなネタ過ぎません?!
おまけにヤバいのはヤバいですけど比較がそれじゃ意外とちっちゃかったりして?!

『虚数世界を支配して、誰にも手出しが出来ない第5次元にカイザーを喰らっちゃうなんて愛憎を通り越してもはやアホの領域だと思います』

あ、『アホの領域』て(滝汗
もう少し物言いは何とかならないんですかっ!

『育ちが悪いもんでな、スマン』

まあ、いいんですけどっ!
でもこれから一体勇者たちはどうするんです?
ナレーターというか語り部としては何だか色々と非常にやりにくいんですけど・・・。

『気にすんなよ。ここはちょうどベルセルクなら「83話」みたいなもんだと思いねえ』

はあ、いわゆる『深淵の神々②』ですかねえ?

『ウルトラセブンの12話だともいう』

そ、その例えは色々とヤバい!

『このお話も長くなりすぎたんで一旦でここで纏めてみようかと。
 ええと、今の目的!
 1・悪い魔法使いを斃(たお)す。
 2・世界を支える亀が死にかけているのをどうにかする。
 3・マナとカナもどうにかなりそうならどうにかする。
 4・カイザーは・・・』

か、カイザーは?

『純令Ⅱ(じゅんれーつー)に復帰できそうなら、復帰する』

・・・って、そっちかーい!(大爆

匿川 名  2022-07-02 22:43
『闇』は集合体である。

『掛け合わせて負の解』と為す虚数世界の実体が『闇』のそれであり、『光』が『波打つ無数の粒子』だとするならば、『闇』は無ではなく『その悉くがまた粒子』なのである。

ただ在り方が正反対であって、『観測の対象』とはなり得ないだけ。

よって『闇』は無と同一視される事が在るものの、それは『概念の過ち』であり、『圧倒的多数の虚数粒子』と名指すべきが『闇』そのものなのである。
或いは、空想の世界に表現を求めるならばそれは『エーテル』と読み替えるのが最も近い。

そしてその『闇』に意思を持たせるものが在り、意のままに操る事が是と為らば、それは宇宙の大勢を支配するに同一と言い換える事が可能で、最早それは『魔の法(のり)』の領域である。


では、『虚数』が『実数』を喰らうとは?



『負』にとって『正』は『負』で在るので、『負の負』に、『さらに負』を掛けるという事は?





『五番目の次元に運ばれる事象』は、今のこの場に何を齎(もたら)すのか?






昏い『エーテル』は邪な命に応じ、
『皇』を取り込んで、からからとその先に哄笑するのは、
在る意味では確実に『世界の頂』にこそ登り詰めた、
ある孤独な痩せこけた魔導を為す邪道の男が小躍りし、

ひとり。

匿川 名  2022-07-02 22:20
ぶしゅん、とくしゃみをしたのは純粋に生理現象だった。
それは顔を撫で続ける風が徒に鼻の中へと埃の一撃を見舞った結果に過ぎない。
しかしそれに応じて、侍――種田と、女――アニエスはほぼ同時にその主の方へと反射的に目を向けた。
気まずそうに肩を竦め、ノベリットは上目気味にふたりにそれぞれ目をやった。

種田は、しかしそこで微笑んだ。
乾いてはいたが乾ききってはおらず、寂しさを含んではいたが諦めには支配されていない。
そんな微笑みで、それは今そのとき、つまりブルー・アワーの仕舞い際に相応しい貌(かお)にノベリットには観えた。

アニエスは眼を細めていたが、心は読めなかった。
『感じられなかった』と表現してもいい。
強いていえばどこか戸惑ったような――『自分の表情が本当に意のままになるとして、だとすればどんな貌(かお)をすれば良いのか』と戸惑っているような。
ノベリットには、『勇者』にはそんな風に見えこそすれ、判ずる材料はついぞ持ち合わせなかった。

「レベルが上がったような顔をしていますね」

と種田が言った。

「分かる?」

とノベリットは応じた。

「分かりますとも」

と種田が頷くと、

「でもステータス値はそんなに上がらなかったかも」

とノベリットは残念そうに返した。

「良いんですよ、きっと」

と種田は呟いた。



「どれだけ小さな成長でも、『在るものは良し』と為る。
 あなたはきっと計れる以上の経験を積んできたに違いない。
 きっとあなたの内側で、眠れる心のその奥で」



種田はそう言うと、もう一度ふわりと微笑みを浮かべて、竜の向く方と同じ前へとその貌(かお)を向き直した。

「ところで、カイザーは――」

ノベリットが二人のどちらにでも無くそう尋ねると、そこでアニエスの肩がぴくりと震えた。
必然ノベリットの眼(まなこ)がそちらに向かうと、アニエスは眉間に皺を寄せ、次の瞬間にはあさっての方向へとその貌(かお)を背けた。
ノベリットはなお声をかけようとしたが、すんでの所で思い止まった。
彼の野暮な視線の先で――アニエスの肩が、ほんとうに細かくだが、止まずにただ震えていた。

匿川 名  2022-07-02 13:57
※閑話休題※

そんなわけで気がつけば2年7ヶ月ぶりに勇者がこちらへと戻ってきました。
なんと、2年7ヶ月ぶり!
どんな超大作なんだ!(爆
多分誰も読んでいない事は分かっているんですが、自己満足なので続けます(大爆

でも『作品コメント』とは違ってコミュニティは過去ログが読めるのでまだ助かります。
というか、過去ログが読めなくなったらその時点でこのスレッドは頓挫してしまう気が(汗

今日はお休みなので、夜にでももう2,3回分くらい書けると良いなあとと思っています。
それと、お暇な方がおられましたらお気軽に乱入していただけると嬉しいです。
話の腰を折ろうがなんだろうが全く構いませんので。

匿川 名  2022-07-02 13:47
薄目を開けた。

ひゅうと頬を撫でるのは受けて流れる風のそれだった。
ひりつく全身は指を動かすのすら気怠く思わせる。
だから薄目を開けたまま、止(とど)まった。

横たわり、ただ在るところから視線を廻らせる。

俯いたまま、女は唇を噛んでいる。
静かに、昏(くら)く、しかし遣る方ない憤懣は全てが己の方をこそ標(しるべ)として向いているかの如くだった。

男は座り、胡座をかいている。
その姿は彫像のような静けさを纏い、しかし服越しにでも微かに上下する胸板は
そこに一息毎の悔恨を感じさせるようで、痛ましい。

皇の姿は、無い。
それが何を意味するのか己に識る術も無く、胡乱に動かす眼の先に、白々とした朝日が見えた。

差し込むようなその輝きが、いっそこの眼から光を奪ってくれれば良いのに。

そんな風な事を考えていると、くるりと輝きの先で何かが動いた。

それは、竜の頭。

そうだ、自分は竜の背にいるのだ。

そして空を滑っている。

竜はその場の一行の中で、誰よりも早く彼の目覚めに気がついたようだ。

竜は首だけ傾げて彼を眺め、滑空を続けながら、ふと、

その眼を猫のように細めた。

其処に言葉は無く、竜はそれを束の間また前に向き直ったが、

言葉では無く、言葉を超えながら、

『御還(おかえ)り』

と彼に告げている。

強く、強く。そんな気が彼にはした。

匿川 名  2022-06-04 08:30
廻(めぐ)る。

怒濤が如く、影が、かがやきが、渦(うず)として坩堝(るつぼ)が如く、廻り廻る。

その中で勇者は翻弄され、喘ぐように口を開くも空気は流れ込む事がない。

乾きではなく、枯れでもなく、呼気が其処に無いのはこれもまた道理。

勇者は漠と理解する。

――此処は現世に非ず。

『夢』とは。

『もうひとつの世界』であり、己(おのれ)こそが創り上げた精緻極めた『まがい物』。
中に至りて、外を眺むること、けして能わず。

『夢』とは。

彼岸の一端であり、己が望むと望まざるとが驚異に一体化したおぞましき世界。
其処を抜ける時、ヒトは転生にも等しい魂の費消を強いられる。

ゆえに『夢』とは。

或いは魂を摩耗させる岩であり、時に優しい包布であり、かりそめに『骸の彼方に在るもの』を覗かせる恐怖であり、

そして『夢』とは、

螺旋の如く糾(あざな)われた、生死の把なる細い縒(よ)り糸の隙間の世界なのである。

匿川 名  2022-06-01 20:35
「ええっと」
ノベリットは目の前に立つ男を眺めながら、不審げに眼を細めた。
「今までの流れからすると、多分あなたが私の『勇気』とかそんなものの象徴なんですが」
そういうノベリットの目の前で、男はほじほじと興味なさげに鼻をほじって見せた。
痩せた体躯に、だらしなく伸びた髪の毛は前髪だけが剣のように尖り、右手にはそれを固めたであろう『ケ○プ』と書かれたヘアスプレーの缶が握られている。
「そうっすよね。ボクの勇気ってその程度ですよね。はは。はは。ははははは」
目の前の男のなんともだらしなく情けない体たらくに、ちょっとガッカリしているぞノベリット!


「ヒトを見た目で判断するもんじゃない」

すると、突然千年沼の水面の如く深みを帯びた声が、ずしんとノベリットの腹の底の方に響いた!
んにゃ?!と驚きキョロキョロするノベリットに向け、目の前の男が一歩前に足を進めてそっと近づいた!
なので、剣のような前髪がうっかりおでこに刺さりそうになったから、ノベリットは半身になりサッとそれを避けた!

「お前は小僧の姿になってもお前でしかなかった。
 そして今お前は在るべき処を思い出しながら、世界と対峙する勇気を得ようとしている。
 きっと途方もない労力を要するだろう。
 お前に果たしてそれが堪えうるかオレは甚だ疑問に思う」

 ずし、ずしんと響くのは、男の声。
 目の前の男が発する、岩のような手触りをした単語の羅列。
 ことば。

「だがオレは、不本意ながら其処に戻る。
 なぜなら其処がオレの『あるべき場所』だからだ。
 夢の世界を超えてオレは戻る。
 内側からお前を支える心棒となる」

そう言って男は右手をすうっとノベリットの胸元に伸ばした。
その先にはノベリットの心臓こそがある。

「戻るぞ。還るために」

そして男はそう呟くと、すうっとノベリットの胸の中へと溶け込むように消えていった。
束の間男の目が細まり、ノベリットの瞳に向けて不敵に微笑んだ。




ノベリットの勇気が1上がった!

「・・・って、あんだけ思わせぶりにもったいぶってたった『1』かーい!」




匿川 名  2022-05-22 22:54
「まあ、そういうわけでオレも手を貸す・・・というか、在るべきところに戻るべきなんだろうな」
そう言って右手でガリガリと後頭部を掻きながらふらりと姿を見せたのは、背に大剣を担ぐ筋骨隆々とした男だった。
「オレはガッシ。お前の力を象徴する存在だ。帰るぞ。いろんな意味でな」
その男、ガッシはそう言い、ぶっきらぼうなまでにのそのそとノベリットの歩み寄ったかと思うと、レイと同じようにすうとノベリットの体内にまるでそれが当たり前であるかのように溶け込んだ。

ノベリットの攻撃力が3上がった!

匿川 名  2022-04-12 22:46
怒濤の如く甦るのは膨大な記憶の奔流であった。
それに弄ばれるが如くノベリットは頭を両手で抱え込み煩悶した。

そうだ、俺は、

ズボンを濡らした訳を分かっている。

許容量を超えた圧倒的な恐怖に包まれて、不随意筋が緩んだために違いなかった。
邪悪で貪欲な黒い霧と、魂を喰らわんとする魔法の気配と、絶望と、絶望と、絶望と。
身震いする中、ノベリットは抱え込んだ自らの両腕が大きくなっていることに気がついた。
いや、妖精郷で少年であった姿から、本来の自分へと回帰しているのに違いなかった。
何故に自分が少年の姿であったのか?

理由は単純でかつ決まり切っている。
何もかも忘れて無垢かつ純真な己(おのれ)へと立ち返りたかったのだ。
そんなものは何の救いにも成らず、万象を放棄した末の無責任な内向的逃避に過ぎないというのに。

しかし残酷に、腰に纏ったトランクスが柔らかく、だが同時に優しく主張する。
『今こそがその刻(とき)』だと。


――お前はあの地へ還(かえ)らなければならない。


「気がついたならそれで良いのです」

そう声をかけてきたのはローブの男だった。
いつの間にか辺りに満ちた闇の中に、青白く浮かび上がった男は恭しくノベリットに頭を下げた。
「私はレイ。あなたの知恵を象徴する者。あなたがあの地へ戻ろうとするのなら、私はともに参ります」
レイはそう言ってノベリットの眼を覗き込んだ。
そして、何かに納得したかのように優しげに微笑み、胸に向けて手を伸ばしたかと思うとそのまますうとノベリットの体内に溶け込んだ。






ノベリットの知力が2上がった!(それだけか!)




匿川 名  2022-03-28 21:24
白光に眼を細めながらアニエスは山間に登らんとする陽を眺めた。
悪夢のような夜が明け、竜の背に乗り滑空を続ける。
然してその背には、今では3人。
彼女と侍と、呆けて涎を垂らす勇者が――否、嘗て勇者であった者が、ひとり。
彼女は侍に目を向けた。
侍は腕の中に勇者を抱いている。
勇者は、開いた眼の中に虚空のみを写し、およそ魂と呼べるものを其処に宿している様子はなかった。

皇は朽ちた肉体とともに舞う闇の中に墜ちた。

姉妹は荒野の中に置き去りで、おそらくもう、頭を貫かれたあの様子などから、既に――生きてはいまい。

大地は低い唸り声を上げ続ける。
それは神の煩悶か。
寝返る巨人の体躯の背に在るかの如く、大地がうねり、揺れ、ひび割れる。
地面は嘗て遍く『いきもの』の母で在ったのが、今では断末魔の悶えに狂う呪われた何かのように、その上に在る者を翻弄し、斃し、或いは殺していた。

この様子では地に降り立つのですら容易では無いだろう。

何をすれば良いのか。

何をするべきなのか。

否、自分には、事ここに至りて、

一体何を為すことが可能であると言えるのか?

「『ノベリスト』の大地が震えている」

侍――種田はそう小さく呟いた。
アニエスは眼下に観る大地の様子に、『その言葉が是である』と呑まざるを得なかった。
彼女と彼らが住む大地、『ノベリスト』を遙かに眺めつつ、アニエスは鼻から一度細く息を吐いた。
そして、そのままそっと目を閉じた。

1   |   2   |   3   |   4   |   5      次へ≫      [18]