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　　「風鈴」１


　棚引く風鈴、風はない
　音もないから、想像したり、あるいは思い出してみる、そしたらね・・・・
　小さい頃の話、何もかも初々しい日
　すべてが、私ではなかったけど、通じ合える仲間たちがたくさんいた
　風鈴もその心惹かれ合う、仲間の一つだった
　気に入ったのは、理屈じゃなくでも、しいていえば、透明で、つい昨日あしらった様な
色、と言えばいいのでしょうか、この子と思えば、人間と一緒、そしたらね
　ふいに、棚引く風鈴音鳴らす
　見上げた空は青い記憶