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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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マ界少年ユーリ!

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第2話 ドリームにゃんこ in 夢(む)フフ3


 ――数時間前、ユーリが一生懸命ルーファスの家を掃除しているころのこと。
 クラウス魔導学院の前で空色ドレスがヒツジのパペットに絡まれていた。
「オイ、ゆーりヲ何処ニ隠シヤガッタ!」
「ボクは誰も隠していないよ(ふあふあ)」
 絡まれていたのはローゼンクロイツだった。
 黒子は手に持ったパペットをローゼンクロイツの顔にグリグリしようとしたが、それは眼前でバシッと受け止められた。
 パペットを持った黒子の手がブルブル震えている。かなりの力が入っているようだ。
 一方、そのパペットを受け止めているローゼンクロイツは涼しい顔をしている。
「そもそもボクはユーリなんて子知らないよ(ふにふに)」
 無表情でローゼンクロイツは答えた。
「オイ、嘘付イテンジャネェゾ。小娘ガコノ学校ニ通ッテルノハ調ベガ付イテンダ!」
「例えここの生徒だったとしても、ボクは知らないよ(ふあふあ)」
「嘘付イテンジャネェゾ、貴様ト小娘ノ関係ハ判ッテルンダゾ!」
「ボクとの関係?(ふにゃ)」
「ソウダ、小娘ハ貴様ノふぁんダッタンダ、知ラネェトハ言ワセネェーゾ、ゴラァ!」
 とんだ言いがかりだった。
 ローゼンクロイツはいつの間にか遠くを歩いていた。慌てて黒子が追う。
「オイ、テメェ! 小娘ヲ何処ニ隠シタ、コノ建物ノ中ニ隠シタノカ、ソウダナ、ソウナンダロ!」
 前を歩いていたローゼンクロイツは、ド忘れを思い出したかのように驚いた顔をして、振り向いてこう呟いた。
「……今日学校休みだよ(ふっ)」
 鼻で笑ったローゼンクロイツは、すぐに無表情に戻って歩き去ってしまった。
 だったらどうしてお前は学校の前にいたんだよ