不完全という宇宙の法則
完璧や100%という言葉には、どこか終わりの匂いがある。
それ以上、変わる余地がないという静止。
だが、本当の価値は、そこからは生まれにくい。
むしろ人は、少し足りないもの、
どこか歪んだもの、いわゆるB級品に惹かれる。
そこには余白があり、物語があり、関わる余地があるからだ。
不完全であること。
それは欠点ではなく、流れの起点だ。
未完成だからこそ、人は手を加え、
工夫し、変換し、更新し続ける。
その繰り返しの中で、はじめて自分だけの完成が立ち上がる。
桜も同じだ。
満開の美しさは確かに心を奪う。
けれど、風に舞い、地面に散った花びらにもまた、別の魅力がある。
散ることで、景色は完成する。
終わることで、次が始まる。
完全とは、固定された一点ではなく、
不完全が動き続けた結果として現れる流れなのかもしれない。
この世界は、変換と更新の連続でできている。
完成しては崩れ、崩れてはまた形を成す。
それはまるで、宇宙の呼吸のように。
不完全であることを恐れなくていい。
むしろ、それこそが動き出す証であり、
価値が生まれる入り口なのだから。
私たちは皆、
未完成のまま、完成へ向かい続けている存在だ。
作品名:不完全という宇宙の法則 作家名:タカーシャン・ソレイユ



