「その連帯一瞬を見つめてほしい」
「かわいい」と言われる瞬間は、ほんの一瞬だ。
けれど、その一瞬の裏側には、実はたくさんの時間と感情が折り重なっている。
整った表情だけが、私じゃない。
ぎこちないしぐさも、言葉に詰まる沈黙も、投げやりになってしまう夜も、全部が私の一部だ。
うつむく日もあれば、どうしようもなく激しくなる時もある。
そして、その奥には、誰にも見せきれないやさしさが、確かに息をしている。
人はつい、切り取られた「良い瞬間」だけを見て評価する。
SNSの中でも、現実の中でも、わかりやすく整ったものだけが「かわいい」と呼ばれやすい。
でも本当は、その一瞬は偶然ではなく、積み重なったものの上に、かすかに灯る光のようなものだ。
だから願ってしまう。
どうか、その表面だけで終わらせないでほしいと。
投げやりな態度の裏にある疲れや、俯いた視線の奥にある迷い、激しさの中にある必死さ。
それらを通り過ぎた先にある「一瞬の輝き」を、ちゃんと見つめてほしい。
それは、特別に飾った姿じゃない。
むしろ、不完全で、揺れていて、だからこそ生まれる光だ。
「かわいい」は、作るものじゃない。
生きた証として、ふと滲み出るものだ。
だから私は願う。
たった一瞬でいい。
その一瞬に込められた全部ごと、見つめてほしいと。
作品名:「その連帯一瞬を見つめてほしい」 作家名:タカーシャン・ソレイユ



