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タカーシャン・ソレイユ
タカーシャン・ソレイユ
novelistID. 70952
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『即効と残響』

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『即効と残響』

深夜2時。コンビニ。
エナジードリンクを迷わず掴む。
「これでいける」って、自分に嘘つくために。

たしかに、いける。
数時間は。

でも朝、全部リセットされる。
残るのは、疲労と、ちょっとの虚無。

あの夜ほしかったのは、
覚醒じゃない。

「もういい」って、止めてくれる誰かだった。

SNSも同じ構造だ。

強い言葉。
短い正義。
一瞬で気持ちよくなる結論。

考えなくていい投稿に、人は群がる。
考えさせる投稿は、静かに沈む。

いいねは理解じゃない。
ただの反射だ。

私たちは、
思考をショートカットして、
快感だけ回収してる。

で、また空っぽになる。

本当に効く言葉は、遅い。

読んだ瞬間は、何も起きない。
むしろ、ちょっと不快で、面倒で、重い。

だからスルーされる。

でも数日後、ふと刺さる。
無防備な瞬間に、急に効いてくる。

逃げ場のない形で。

バズは、ドーピング。
真心は、筋トレ。

どっちがラクかなんて、考えるまでもない。

だから今日も、
軽い言葉が勝つ。

私も、たぶんまた飲む。
たぶんまた、流す。

わかってる。
でもやめない。

それでも

誰にも刺さらなくてもいいから、
あとで効く言葉を置いていく。

即効性ゼロ。
拡散性ほぼゼロ。

でも、
それで誰かが一晩だけ踏みとどまれるなら、
それはバズより強い。