震災が残した「平和の種」
震災のあと、
人は思いがけない形でつながる。
遠い町から届く支援。
顔も知らない人からの励まし。
距離を越えた祈り。
その一つ一つが、
心の奥に静かに残る。
十年たっても、
二十年たっても、
その記憶は消えない。
「あのとき助けてもらった」
その思いは、
やがて人を動かす。
かつて支えられた人が、
今度は支える側になる。
被災地だった場所が、
別の被災地を助ける。
そうして
「恩返しの心」は
子へ、孫へと受け継がれていく。
支援には大小がある。
大きな支援もあれば、
小さな気遣いもある。
しかし大切なのは、
その大きさではない。
「支え合おうとする心」である。
される側が
する側になり、
また誰かに支えられる。
その循環が生まれたとき、
社会は少し優しくなる。
地域から国へ。
国から世界へ。
この小さな心の連鎖こそ、
静かに広がる
平和の種なのである。
作品名:震災が残した「平和の種」 作家名:タカーシャン・ソレイユ



