小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
タカーシャン・ソレイユ
タカーシャン・ソレイユ
novelistID. 70952
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

人はレンタルできるのか

INDEX|1ページ/1ページ|

 
人はレンタルできるのか

気づけば
世界はすべてレンタルになりつつある。

車は借りる。
家も借りる。
服さえ借りる。

音楽も映画も
「所有」ではなく
月額のサブスクになった。

そして今、
ついに人間まで借りられるようになった。

友達を借りる。
恋人を借りる。
家族を借りる。

笑って食事をする時間も、
励ましてくれる言葉も、
一緒に歩く時間さえも、
時間単位で契約できる。

人はついに
関係までも商品化した。



しかし
ここで一つの問いが生まれる。

本当にレンタルされているのは
人なのだろうか。

違う。

レンタルされているのは
孤独である。

孤独を数時間だけ預ける。
寂しさを一日だけ代行してもらう。

つまり私たちは
人を借りているのではなく
孤独の休暇を借りている。



だが
もう一つの真実がある。

どれほど時代が進んでも
レンタルできないものがある。

それは
信頼である。

信頼は
時間を払っても手に入らない。

信頼は
一緒に過ごした年月の沈殿物だ。

苦しい時も
逃げずに隣にいた時間。

その積み重ねだけが
信頼を作る。



だから
皮肉なことに

レンタル社会が進むほど
本物の関係は
宝石のように貴重になる。

借りられる関係は
便利だ。

しかし
人生を支えるのは
借り物ではない。

契約ではない。



それは
理由もなく
離れない関係。

損得もなく
残る関係。

つまり
縁である。



世界はこれからも
レンタル化していくだろう。

だが最後まで
レンタルできないものがある。

それは

人が人を想う心だ。

もしそれまで
月額制になったら

そのとき人間は
人間ではなくなるのかもしれない。