苦悩が喜びに変わるとき
好きで続けること。
技術を磨くこと。
同じ道を歩き続けること。
だが、もう一つ見逃されがちな繰り返しがある。
それは、苦悩の繰り返しである。
人は苦しみを避けたいと思う。
できることなら二度と味わいたくないと願う。
しかし人生は、時に同じ苦悩を何度も連れてくる。
失敗。
挫折。
孤独。
病。
形を変えながら、似たような痛みが人生に現れる。
その繰り返しは、
時に人を疲れさせ、打ちのめす。
だが長い時間の中で、
その苦悩をくぐり抜けた人の中には
静かな変化が起こる。
怒りは薄れ、
見栄は小さくなり、
人を裁く気持ちもやがて静まっていく。
そして残るのは、
生命そのものの強さである。
苦悩の繰り返しは
人をただ強くするのではない。
それは人を、
根底から強くし、清らかな生命へと昇華させる。
さらに不思議な変化が起こる。
生命が深く磨かれていくと、
苦しみそのものの意味が変わり始める。
以前は避けたかったもの。
遠ざけたかったもの。
それがもはや
同じ姿では見えなくなる。
苦悩は
生命を壊すものではなく、
生命を深めるものとして感じられるようになる。
そしてついには、
清らかになった生命は
苦悩さえも拒まなくなる。
その中に意味を見出し、
そこから何かを受け取ろうとする。
苦悩は、
生命を鍛える火であり、
魂を磨く時間だからである。
そしてある瞬間、
苦悩はさらに姿を変える。
それはもはや重荷ではなく、
喜びに近いものへと変わる。
なぜならその人は、
すべての経験が自分の力になっていることを
深く理解しているからだ。
そのとき、
苦悩は人生を押しつぶすものではない。
それは、
未来へ進むための
希望のエネルギーとなる。
清らかな生命は、
苦悩を恐れない。
それを
希望に変える力を
すでに自分の中に持っているからである。
作品名:苦悩が喜びに変わるとき 作家名:タカーシャン・ソレイユ



