七色の水滴
ダイヤよりも
静かに光るものがある
それは
スマホの画面に残った
煌めく水滴
七色にほどける光
指先の温度を宿したまま
震えている
宝石より尊いのは
値段ではなく
一瞬という時間だ
通知が鳴れば
すぐに拭われ
跡形もなく消える
けれどその瞬間
確かに
宇宙を映していた
人の命も
きっと同じだ
永遠を持たず
保証もなく
ただ、今だけを
七色に反射している
触れれば消える
だからこそ美しい
ダイヤは残る
水滴は消える
残るものが強いのではない
消えるものが
深いのだ
今日という画面に
散りばめられた
無数のいのち
あなたもまた
ひと粒の
七色の輝き
儚さは
弱さではない
光の
証明である
作品名:七色の水滴 作家名:タカーシャン・ソレイユ



