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タカーシャン・ソレイユ
タカーシャン・ソレイユ
novelistID. 70952
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アナログ脳とデジタル脳

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アナログ脳とデジタル脳

デジタル書類を何十時間見ても、処理できない。
ところが、同じ内容を紙に印刷すると、数分で理解できる。

この差は何だろう。

能力の差ではない。
時代の差でもない。
「脳の使い方」の差だ。

昭和は、紙の時代だった。
重さがあった。厚みがあった。
ページをめくる指先の感触があり、
インクの匂いがあり、
資料は“物体”だった。

物体は、脳に地図を作らせる。
右上にあった図、左下にあった脚注。
空間記憶が働く。
理解は、立体的に積み上がる。

それが、アナログ脳だ。

一方、令和。
資料はリンク。
情報はスクロール。
結論は三行。

画面は平面なのに、奥行きがない。
触れられない。
重さがない。

情報は無限に流れ、
脳は“選別”を強いられる。

令和の脳は、積み上げない。
切り出す。
検索する。
圧縮する。

昭和は「鍛える脳」。
令和は「選ぶ脳」。

昭和は経験から結論へ向かう。
令和は結論から必要な経験を拾いにいく。

だから、
昭和型の脳でデジタル資料を読むと、
漂流する。

海図がない海を泳ぐように。

しかし、
それは劣っているのではない。

設計思想が違うだけだ。

アナログ脳は、深い。
文脈を感じる。
行間を読む。
人の気配を察する。

デジタル脳は、速い。
要点を抜く。
情報を束ねる。
同時に複数を処理する。

どちらが優れているかではない。

問題は、
どちらしか使えないか、だ。

昭和を生きた者が、
令和を拒む必要はない。

令和を生きる若者が、
昭和を笑う必要もない。

本当の革命は、
両方を持つことだ。

鍛え、そして選ぶ。

重さを知り、
軽さを使う。

紙の匂いを知りながら、
スクロールを制する。

圧倒的に違う時代を、
圧倒的に越えていく。

それが、
これからの脳のかたちかもしれない。