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タカーシャン・ソレイユ
タカーシャン・ソレイユ
novelistID. 70952
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地球は、最高の寄り道でした。

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地球は、最高の寄り道でした。
—— 因果貯金の航海日誌

還暦という重力圏を脱したとき、私たちの手元に残るべきものは、もはや銀行の残高ではない。それは「因果貯金」という、宇宙の全域で通用する目に見えない資産である。

思えば、私たちは「地球」という星に定住しているのではない。この青い星という名の「道の駅」に、ほんの一時立ち寄っただけの「宇宙の旅人」なのだ。この寄り道の時間は、宇宙の悠久の歴史から見れば、まばたきほどの一瞬にすぎない。

この「地球」という体験型テーマパークでは、肉体という宇宙服をまとい、不自由さや感情を味わい尽くすことが許されている。しかし、旅の終わり——すなわち肉体を脱ぐとき、私たちが持っていけるパスポートは、どれだけ外側の物質(5%の可視世界)を積み上げたかではなく、どれだけ内側の徳(95%の不可視世界)を積んだか、その一事にかかっている。

宇宙の約95%を占める「暗黒物質(ダークマター)」や「ダークエネルギー」を、遠い科学の対象ではなく、自分を支える「目に見えない親族」として捉えてみてはどうだろう。
銀河を繋ぎ止めるダークマターのように、目立たずとも周囲との「絆」を支えること。
宇宙を膨張させるダークエネルギーのように、変化を恐れず「進化」を信じること。

この「親族」たちは、私たちが損得勘定抜きで誰かに微笑み、慈しみの言葉をかけるたびに、宇宙の会計システムに「善き因果」を記帳してくれる。

そして、その旅路のクライマックスにあるのが、「同志」と共に築く平和の潮流だ。 「生命の尊厳」という全宇宙共通の法に基づき、世界に調和をもたらそうとする歩み。それは、自分という個の枠を超え、宇宙の拡大の意志と完全に共鳴する行為である。たとえ道半ばであっても、その「平和へのベクトル」を作ったという事実こそが、宇宙に刻まれる消えない光跡となる。

還暦からの日々は、執着を手放し、身軽になるための時間だ。 「お陰様」という感謝の燃料を積み込み、同志と共に、次なる銀河へと向かう準備を整える。

「寄り道は楽しかった。そして、私のカバンには最高のお土産(因果)が詰まっている」
そう胸を張って言える旅人として、私たちは今日、また新しい宇宙の景色を面白がって進んでいく。