自分で抱え込まない ― 分散の法則
人は責任感が強いほど、
全部を「自分の器」に入れようとする。
けれど器には限界がある。
溢れれば、濁る。
自然界は違う。
川は一本ではない。
支流がある。
森も一本の木で立っていない。
菌も、虫も、風も、土も、分担している。
宇宙も同じだ。
重力も、光も、時間も、役割を分散している。
なのに人間だけが
「俺がやる」「私が背負う」と
孤立を美徳にしてしまう。
それは昭和の美学かもしれない。
だが令和は「分散の時代」。
分散とは、逃げではない。
信頼である。
任せるとは、放棄ではない。
循環である。
一人で抱えると、
思考は狭くなり、
感情は濃くなり、
視野は暗くなる。
分散すると、
光が差し込む。
仕事も、
家族も、
地域も、
国家も同じ。
トップが全部抱えた組織は壊れる。
流れをつくった組織は続く。
「自分がやらなければ」は、
誇りの顔をした恐れかもしれない。
分散の法則とは、
責任を薄めることではなく、
責任を広げること。
力を弱めることではなく、
力を流すこと。
風は止められない。
だが風車を増やせば、
エネルギーになる。
あなたはもう十分、背負ってきました。
これからは、灯す番かもしれません。
作品名:自分で抱え込まない ― 分散の法則 作家名:タカーシャン



