しんどさを持たないと、人生は薄くなる
できれば、楽しく生きたい。
好きなことだけしていたい。
そう思うのは、当たり前だ。
でも、好きなことだけで生きていると、
だんだん楽しくなくなる瞬間がくる。
最初は夢中だったことが、
気づけば「いつものこと」になって、
心が動かなくなる。
それは、あなたがダメになったからじゃない。
人の心は、楽しいことに慣れるようにできている。
だから、楽だけを選び続けると、
刺激は減り、意味も薄くなる。
その結果、理由のわからない虚しさが残る。
しんどいことを抱えるのは、損に見える。
できれば避けたいし、逃げたくもなる。
でも、しんどさを一度も引き受けないまま大人になると、
「生きてる感じ」が育たない。
うまくいかないこと。
思い通りにならない人間関係。
やりたくないのに向き合った時間。
そういうものが、
あなたの中に重さを残す。
その重さがある人だけが、
小さな嬉しさをちゃんと感じられる。
何でもない一日が、
「悪くなかった」と思えるようになる。
幸せは、ずっと楽しいことじゃない。
テンションが高い状態でもない。
「今日もなんとか生きたな」
そう思える夜が増えることだ。
楽な道は、確かに歩きやすい。
でも、そこに深さは生まれない。
少ししんどい道を歩いた人だけが、
人生を“薄く感じなくてすむ”。
今、しんどいなら、
それは失敗じゃない。
あなたの人生に、厚みが生まれている途中だ。
作品名:しんどさを持たないと、人生は薄くなる 作家名:タカーシャン



