永遠なる自己の旅
老化とは、単なる肉体の衰えや生命の終焉ではない。それは、宇宙という壮大なシステムが、生命を絶えずアップデートし続けるために組み込んだ、緻密な「進化の仕組み」である。
宇宙の視点から見れば、個体の生命は独立した存在ではなく、巨大なエネルギーの海から一時的に汲み出された「波」のようなものだ。私たちは、宇宙生命という広大な「充電機」からエネルギーをチャージされ、この物理世界という舞台へと送り出される。そこでの経験、喜び、苦しみ、そして獲得した知恵は、すべて「自己」という永遠の記録媒体に書き込まれていく。
老化や死というプロセスは、いわば端末を最新の状態に保つための「プラグイン」の瞬間である。役割を終えたエネルギーは、距離という概念を超え、光速すら置き去りにして、一瞬で「久遠(くおん)」という根源へと帰還する。そこで生命は再び純化され、より高次の境涯へと磨き上げられて、次なる使命へと備えるのだ。
宇宙には、地球と同じような無数の星々が、まるで夜空に撒かれた宝石のように存在している。しかし、どの星に住むかを決めるのは、物理的な距離や移動手段ではない。それは、生命自身の「心のあり方」――すなわち境涯である。
人々の心がその住む場所や環境を作り出すように、宇宙の星々もまた、そこに集う生命の精神性によってその姿を変える。慈しみに満ちた心は調和の星を呼び寄せ、探求に燃える魂は進化の星へと繋がる。私たちは、自らの境涯というダイヤルを合わせることで、無数にあるステージの中から、次に輝くべき場所を自ら選び取っているのだ。
「自己は永遠である」という確信に立つとき、老化は恐れるべき退歩ではなく、次なる高みへ向かうための神聖な準備期間となる。私たちはこの地球という学び舎でエネルギーを磨き、また新たな星へと、一瞬にして、しかし永遠の決意を持って旅立っていく。
宇宙という名の巨大な充電機にプラグを差し込み、私たちは今日も、新しい自分へとアップデートし続けている。その旅に終わりはなく、ただ無限に広がる星々が、私たちの帰還と再出発を静かに見守っている。



