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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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政治は国民の影である

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政治は国民の影である

政治に失望した、という言葉はよく聞く。
だが本当に失望すべきは、
政治そのものではない。
そこに映っている、私たち自身である。

政治は国民の影である。

影は正直だ。
誤魔化しも忖度もしない。
立ち姿の歪み、覚悟のなさ、
責任から目を逸らした角度まで、
すべてそのまま写し取る。

私たちは長いあいだ、
「誰かがやるだろう」という姿勢で立ってきた。
声を上げないことを賢さと呼び、
波風を立てないことを大人と呼び、
考えないことを安全と信じてきた。

その結果、
考えない政治、決断しない政治、
責任を回避する政治が生まれた。
これは偶然ではない。
これは国民の注文通りの政治だ。

政治家を選んだのは誰か。
政治家を育てた空気をつくったのは誰か。
そして、その空気の中で沈黙を選び続けたのは、
他でもない、私たち自身である。

「自分一人が考えても何も変わらない」
その言葉ほど、政治を堕落させるものはない。
なぜなら、
政治とは常に
「一人ひとりの思考が放棄された総量」
だからだ。

影を叩くのは簡単だ。
怒り、嘆き、諦め、批評する。
だが本体が動かなければ、
影は一ミリも変わらない。

ここで、はっきり言わなければならない。
今の政治は、
「仕方がない」の集合体であり、
「考えない」という国民の意思表示の結果である。

それでも、変えたいと思うなら、
覚悟が要る。
政治家を変える覚悟ではない。
自分が考える側に立つ覚悟だ。

空気に従わない覚悟。
前例より良心を優先する覚悟。
沈黙が楽な場面で、あえて言葉を持つ覚悟。

政治は、遠い世界の話ではない。
それは、
日常で不正を見過ごした瞬間、
理不尽に笑ってやり過ごした態度、
「面倒だ」と思考を放棄した一日の延長線上にある。

政治は国民の影である。
ならば、問いは一つしかない。

この国の影を、
これからも見苦しいまま放置するのか。
それとも、
自分の立ち方を変え、
影の形を変える側に回るのか。

影は、先に変わらない。
変わるのは、いつも本体からだ。