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◯⬜︎△cubism的概念=箱庭

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春昼後刻、わたしはウトウトとするうちに奇妙な夢を見たのだ。それはどこか可愛らしくて、けれど少しばかりの毒を持っていた。~幻術、幻術、火の入った酒のような、眩暈、眩暈。白昼夢の光景、バリケード封鎖した石門に絡む百日紅の向こうに群生するシロツメクサの可憐な姿があった。きっと花弁の裏側には数字の羅列が印字されているのだろう。「ツメクサノアカリヲタドル」あの場所への暗号に間違いない、わたしはNo.5000を探すのだ。眼下を石門を覆うように百日紅が犇めいている。鮮やかな色彩を放ってミツバチを群がらせていた。その脇をふいに2匹の猫が逃げるように横切った。それぞれ赤、青色っぽい毛並みをしている。猫達は庭『マルセル・デュシャン「トランクの箱」(1941年)或いは、柩◯、棺Xともいえる』のいたる場所で見る事ができた。それら世界観はバラバラの概念<植物の種別>、<多種の昆虫>、<我という哺乳類>を内包した「おおらかな種たち」として存在しているように思えた。成り立ちあい生産するシステムに、わたしは声を振るわせて、ただ謳う大循環の。あの印字番号5000を探し、謳う。高らかに。

春を連想させる作品群をMarcel Duchamp/トランクの箱に詰込むという試み。
・春昼・春昼後刻/泉鏡花・初版1906年(明治39年)11月 文芸雑誌「新小説」
・ポラーノの広場(昭和9年)/チュウリップの幻術(大正13年)/宮沢賢治。
・Marcel Duchamp「トランクの箱/1941年」40.7x8.1x0.2cm.