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タカーシャン
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novelistID. 70952
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誰にも言えない夜のために

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誰にも言えない夜のために

誰にも相談できない夜がある。
悩みがあるわけでもない。
でも元気でもない。
言葉にしようとすると、全部違う気がして、
結局、何も言えなくなる。

大丈夫なふりは、もう上手くなった。
笑えるし、動けるし、怒られない。
だから余計に、
「こんな自分が弱っているはずがない」と思ってしまう。

でも、苦しいものは苦しい。

人生がさめたように感じる時、
人は一番孤独になる。
何かを失ったわけでもないのに、
世界から一歩、距離ができた気がする。

その感覚は、間違っていない。
そして、あなただけのものでもない。

今、あなたが何もしたくないなら、
それは逃げじゃない。
生きる力を、最低限に保っているだけだ。

誰かに相談できないからといって、
あなたが一人で生きているわけじゃない。
言葉にできない時間も、
ちゃんと人生の一部だ。

未来のことを考えなくていい。
前向きな意味を探さなくていい。
今日はただ、ここにいていい。

人生は、さめても終わらない。
声を上げられない人の時間も、
ちゃんと続いている。

あなたが感じている静けさは、
空っぽではない。
次に動くための、深呼吸だ。

今は誰にも言えなくても、
あなた自身だけは、
あなたを見捨てなくていい。

この夜を越えなくていい。
この夜に、留まっていていい。