浅はかさが国を弱らせる
浅はか。
表面的。
今さえよければいい。
短絡的。
これが、いま日本社会に広く蔓延している心の状態だとしたら、
「先進国」を名乗ること自体が、もはや恥ずかしい。
考えるより先に反応する。
全体を見る前に部分で判断する。
未来よりも、今日の都合を優先する。
その積み重ねが、
人を消耗させ、
組織を空洞化させ、
国の体力を確実に削っている。
本来、日本人は
忍耐や長期視点、
目に見えないものへの敬意を
美徳としてきたはずだ。
しかし今はどうだろう。
効率、即答、数字、バズ。
深さより速さ、
思想より空気、
責任より逃げ道。
心が浅くなれば、
判断も浅くなる。
判断が浅くなれば、
社会は必ず脆くなる。
これは一部の人間の問題ではない。
「まあいいか」
「自分さえ困らなければ」
その小さな短絡が、
国全体の思考力を奪っていく。
先進国とは、
技術やGDPの高さではない。
どれだけ深く考え、
どれだけ先を見据え、
どれだけ人として成熟しているか
その総量で決まる。
浅はかさは、
最も静かで、
最も危険な衰退のサインだ。
気づいた者から、
立ち止まり、
考え直さなければならない。
国を変える前に、
まず心の深度を取り戻すこと。
それなくして、
未来など語る資格はない。
作品名:浅はかさが国を弱らせる 作家名:タカーシャン



